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茶道教授の独り言
2022年5月31日 09:15
お茶をしない友人から「知り合いからこれをもらったが、使わないから・・」と色紙掛けを頂きました。丁度その場に居合わせた社中が「先生随分手の込んだ、見事な品ですね」ホメテくれました。{残念ながらこれは違いますね~こんなに凝って作られた品は、茶席向きではありません。これでは肝心の色紙より、表具が目立ってしまうもの}「そう言えば仰る通りかも?ではこれは、どこで使っていたのでしょう」
2022年5月29日 06:05
炉、風炉の切り替え時、一ヵ月は運びの点前をします。翌月から「棚」が登場。その時もまづ二本足から始めるのが、決まりです。利休居士好み「桐丸卓」宗旦好み「一閑丸卓」を使います。木地の棚と塗の棚なので、のせる水指飾る蓋置にも変化が生まれます。桐には丹波水指と萩の蓋置、塗には染付水指と色絵蓋置と言う具合です。柄杓の扱いから言えば、形も丸と角が欲しいのですが・・・二本足で角の棚は少
2022年5月22日 06:36
一時期に比べると、オークションの贋物は大分減りました。それでも未だ「書付物」特に裏千家関係は良く見かけます。中には、大徳寺塔頭の住職のニセモノまで!{この作家では、書付がとれない}{字が怪しく、花押も線がぶれる}{作者窯印の上に、偽の窯印を貼り付ける}{箱の紐の色が流儀に合わない}{バレない様、数寄者・東大寺住職などで書く}現在見ていると、特に中国地方の業者が酷い。しかも評価
2022年5月20日 06:03
と書くと、何やら難しい学術論文の様ですが・・・外が刷毛目で、内側一面に「印花文様」の茶碗を使いました。社中にその文様に付いて聞きました。{これ何と言う文様だったか、覚えていますか?}「あー先生、ヒントを下さい」{ほら南米の古代文明で~}こう言い掛けると、いきなり「ハイ思い出しました。マチュピチュです」腰が抜ける程、驚くべき珍答です。{それは都市の名前で、文明の名前ではあり
2022年5月19日 06:30
{棚は丸と角・柱が二本と四本が有れば十分。例えば利休居士好みの桐丸卓、玄々斎好み更好棚が基本じゃないかな?}新しく教え始めた人への、アドバイスです。「でも先生、三本柱や釘の有る・地板の無い棚などは・・・」{まあそれは二年以上教えてからで、充分でしょう。何でも貸すから持って行けば良い。それに棚は組付きと言って、畳めない物も有ります。場所を取るしね}「先生いくつぐらい棚をお持ち
2022年5月14日 06:44
今迄初風炉の稽古には、朝鮮切掛け・面取道安風炉を使って来ました。今年は大いに趣向を変えようと、鉄の道安風炉を出してみました。やや侘びた印象ですが、敷瓦も社中の目には新しく映った事でしょう。上に淡々斎好み「唐松地紋鶴首釜」を乗せてみました。皮肉な事に茶室を持っていた頃は、小間で鉄風炉を使った事が無いのです。理由の一つは、いくつかの風炉の奥の奥の方にしまい込んでいた・事に有り
2022年5月13日 06:06
橋の絵の茶碗が、四個あります。志野・鼠志野は、橋の文様のみ。色絵の仁清・乾山写しは。どちらも「柳橋」の絵付けです。橋は二つのものを、つなぐ・かける表現には欠かせません。例えば卒業・入学、昨年・今年、炉・風炉など、相対する二つを表現したい時です。初風炉だけは、毎年「柳橋」文様です。橋を出せば、その下を流れる川に思いを馳せられます。今回は「葵祭」も意識しました。花入れに1