妄想しない生活

大人になって、妄想をあまりしなくなり、実現可能な願望しか基本的には持たなくなって、一見するとつまらない大人になったような気がしますが、今のほうが数十倍たのしい人生です。

中学生の頃は頭の中の9割以上を妄想が占めていました。出来もしない事を夢見て、スーパーマンになったようなふわふわした気分によくなっていました。
でもやらなければならない事はどんどん疎かになり、イライラを家族にぶつけて現実は散々でした。

若いというのは良くも悪くも可能性の塊で、出来ないことも、ひょっとしたらうっかり出来るような気がしたりしていました。

今は散々な失敗の蓄積のおかげで、自分が苦手な事は手を出さなくなり、得意な分野をのばそうと出来るようになりました。

妄想していた中学生の頃より、可能性はかなり減りましたが、できる事もまた見えるようになってきたのです。

友達の子供が今ちょうど中学生で、昔の自分と同じ精神状態になっており、応援する気持ちで見守っています。

可能性が無限大だという事は、できる事がまだ明解ではないというとても苦しい状況でもあるのですよね。

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