旅戯曲モロッコ編🇲🇦山奥にパスポートを置き忘れた話#5
異国の地でパスポートを置き忘れるなんて。
こんなトラブルはできれば避けたいものだけど。
もしもパスポートを置き忘れていなかったら、
モウナさんと一緒に宗教と恋愛について考えることも、
通訳のお兄さんと日本のバンドの話で盛り上がることもなかった。
そう考えれば失敗や回り道は、
その先の何かを経験するためのきっかけにすぎないのだろう。
そんなリスクはできる限り回避して、
スピード重視の最短ルートで目的地を目指すのも良い。
一方で遠回りになったとしても偶然の出来事に身を委ねながら、
その瞬間にしか見えてこない選択肢を渡り歩くように進むのも
わたしは結構好きで、悪くないと思ってる。
どんな道を選んでも、最終的には全て自分の手で正解にしていけるのだ。
電車を降りてすぐ目の前にバスが見えた。
シェフシャウエンまでもうあと少し。
おわり。
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