【理論編】占いに、身体というパラダイムを導入する試み。
今回は僕の普段の心理カウンセリングや占いセッションの理論的考えを述べようと思います。(おもしろくはありませんので、悪しからず)
僕は臨床心理士と公認心理師としても働いています。
大学院に入り心理学で人を癒す「臨床心理学」の学びを開始する際に驚いたのが、流派がめちゃくちゃあるということです。
心というものは実体がないため、身体の分野を扱った医学以上に想像力を使って捉えることが多いため理論は必然的に増えるのです。
その後、人と対話をすることで治療をするカウンセリングを極めたいと思いました。傾聴です。傾聴はカウンセリングの基本にして最大の秘伝でもあります。
一生懸命Clさんの話を聴こうとしましたが、どうしても限界があることに気づきます。そこでフォーカシング指向心理療法という流派に出逢いました。傾聴をアクティブリスニングと捉えて話を聞いて行くのですが、フォーカシングとの出逢いにより、傾聴の力がかなり鍛えられました。
フォーカシングでは単に話を聴くだけではなく、Clの話を身体の次元に落として話を聴くように心掛けます。
先ほど心理学は心という実態がないものを扱うと書きましたが、そこに「身体」という要素を導入することで、よりセラピーの効果をあげようとしたのです。
心理カウンセリングや占いで癒しの効果が起こる際には、単なる頭の理解だけでなく、生理的なレベルでの変化やスッキリ感があります。(カバラの生命の木の、マルクトと関連します)
生理的なレベルでの変化やスッキリ感を促すために、僕は占いセッションでもフォーカシング的な聴き方を心掛けています。出来る限り身体に溶け込みやすい言葉を扱い、身体の実感を確かめながらセラピーを進めていきます。
心は自在ですが身体には実態があるため、身体を基に話を進めていくのは安全性を高めるためにも有用であると言われます。言葉は簡単に嘘をつけますが身体は正直です。
セッションが終わった後に席を立ってお帰りになられるClの動きを見ることで、セッションの成功度を測ることが出来ますが、Clを観察する際に言葉だけで判断するのは、危険であり未熟です。
常に身体面での変化を観察することは、占いや心理カウンセリングを含めた多くのセラピーをレベルアップさせることになるでしょう。
相手の身体の変化を感じるためのコツとして、有名なのは『離魂融合』というカウンセリング技法です。Thとしての自分をまるで幽体離脱したかのように半分に割り、Clの身体にぴったりと重なるように乗り移るイメージをします。
そのイメージを保ったまま相手の話を聴くと、一気に傾聴力が上がると共に、身体の変化も掴みやすくなるのです。
心と身体、両面を考えた、ホリスティック、心身一如のセラピーを目指しているのでございます。
ご興味あられる方はぜひ、お越しくださいませ!お待ちしています!
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