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はじめてのカメラ

はじめて「もっと写真を撮りたい、カメラはすごい」と感じたのは中学2年生の引っ越しのとき、荷造りにくたびれて屋根に寝転がって夕陽空を見ていたときだ。

暖かみのある水色に きいろとピンクのわたがしみたいな雲がきれいで、慌てて当時使っていたガラケーを取りに部屋へ戻った。地球に(厳密に言うと屋根に)寝転がって撮ったのに まるで宇宙から見下ろしているかのような写真が撮れて、肉眼とは違うカメラの魅力に気付かされたのを強烈に覚えている。

それから、自分が撮っているのにもかかわらずたまに思いがけない写真が撮れるのが楽しくて、登下校中や休みの日、気になるものがあればいつでも持っていたガラケーで撮り歩いた。

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予算とコスパ

オススメのカメラは何、と聞かれたら まずはわたしが使っているカメラをおすすめする。質問に対して知識と経験をもって答えられるのは使ったことがあるものだ。使ってもいない機材のことで言えることは大概ネットにも書いてある。

とは言ったものの人によって機材との向き不向きや好き嫌いはきっとある。そこでざっくりと初めに確認したいのが予算とコスパ。予算が10万程度なら ひとまず最新ケータイをおすすめする。写真を撮るという目的であれば充分満足のいく写真が撮れると思っているからだ。

そうではなく一眼レフまたはそれに準ずる機材を使いたい、それによる独特の写真が撮りたいと言うのなら次に気にするのはコスパ。初期投資は高いけれどコストパフォーマンスが良いのはデジタル。初期投資に加えて撮るたびにコストを払っていけるならフィルムも視野に入るかな。

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えらびかた

カメラをいきなり選ぶと言っても種類はたくさんあるしすぐには決められないと思う。でも極端なことを言うと、気に入ったならなんでもいい。

デジタルならメーカーによって風景・人物・星景・動体など得意なものは違う。好きなメーカーが決まっても、センサーのサイズ・レンズのバリエーション・アクセサリー・転送方法・ボディとレンズの重量など比べられるものはたくさんある。こればかりは頭を悩ませていても意味はないので身体を動かすのが大事。家電量販店へ行って実際に目で見て触ってみるのがいいと思う。

フィルムカメラなら、実際に持っている方から話を聞いたり借りられるならお借りしたり安いものを手に入れたりして、ひとまずフィルムを1本撮りきる、現像する、写真印刷する、ところまでやってみてじぶんと水が合うかどうか試してからでいいと思う。仮に、フィルム(800円)+現像代(1000円)+データ化(200円)で2000円。1枚40円で気に入ったものだけ印刷してもいいし、ネガからアプリで直接取り込んでもいいと思う。結局はその手間を毎回踏んでもいいと思えるほどフィルムに価値を見出せるかどうかだと思う。

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わたしの好きなカメラ

最後に好きなカメラを。
わたしはデジタルでもフィルムでも未だにケータイでも撮っている。デジタルはPENTAXのK70、フィルムのメインはcontaxS2、ハーフサイズはolympus PENFT、中判はPENTAX67。他にも数台あるけれどそこまで使ってあげられていない。
レンズのメインはtopcor58mm/1.4、あとはplanar50mm、135mm、Trioplan100mmとFlektogon20mm。デジタルで撮るときもすべてマニュアル、たいがいこれで撮りまわしている。

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好きな写真を撮るひとの機材を真似たからと言って同じ写真が撮れるとは限らないし、こればかりは好みや相性、所有欲が満たされるかどうかも大事なポイントになるとは思う。でもそれはどんな機材でもじぶんの色を出すのに足りないということはない、ということでもある。

あなたがあなたのカメラに出会えるのを願っています。


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