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制作プロセス(4):アーティストPV

今回はアーティストPVの制作プロセスをご紹介します。

まず依頼の経緯ですが、知り合いの制作会社さんからPVイラストは出来るかということでお話し頂きました。初めてでしたが、アーティストPVは僕のしたい仕事の一つだったので、すぐにお引き受けしました。

ただ、スケジュールはタイトで、絵コンテ含め、全シーンを10日程度(土日含む)で描き上げなければならなかったので、なかなか体に堪えました。。

はじめに制作会社さんの方からPV用のストーリーシートを頂きこれをベースにイメージを膨らませていきました。

そこには歌詞に合わせてここのシーンはどんなイラストにするかという指示がざっくり書いてありました。

ここから核となりそうなシーンを一旦書き出して、このPVがどのようなイラストの世界観になるかアーティストさんに伝わるものを描きましょうとなりました。

基本的にカラフルなイラストしか描かないのですが、今回のPVは少し悲しいエピソードがあり、珍しくモノクロのシーンが多めなのも見所です。

2、3日でどのシーンを書き出すか、どれくらい描けばアーティストさんに伝わるかなど考えながら制作。ただ、実際には時間がなさすぎて、線画までしか描けないシーンも。。

そして、実際に出したイメージボードは以下5点になります。

悲しいエピソードもありつつ、前向きに生きることをメッセージとしたPVです。

そして、先ほどのストーリーシートにイラストを加えて、アーティストさんに確認して頂き問題なかったので、引き続きストーリーから絵コンテを描き、各シーンのイラストを残り1週間でババっと描いて行きました。

主要なシーンのラフイメージを作成後、ざっくりとした絵コンテを頂きました。

こちらの絵コンテに僕の方でも追加・調整しつつ一気に線画を描いていきます。

いくつかメインのシーンをピックアップして掲載します。

こんな感じで絵コンテを線画に描き起こしていきました。

ちなみに絵コンテと約30シーンを4日程度で仕上げるというハードスケジュールでした。。

そして、線画を描き終えると次は着彩の工程へ。

線画の絵に水彩のテクスチャをphotoshopで入れていったり、線の色を変えていく作業です。

水彩のテクスチャを入れるのはいつものことなのですが、線の色を全て変えるというのがもの凄い手間でここで普段の2倍くらい時間がかかって心が折れそうでした。。

それでは元の線画と比較していくつかシーンをピックアップ。

こんな感じで線画に全て着色もすませ完成。
映像さん用に完成したイラストと絵コンテ渡してバトンタッチ。
あとは映像さんにお任せしたという流れです。

ちなみに映像さんに投げた説明用の絵コンテはこんな感じです。

そして完成したPVがこちら。

なかなかハードなお仕事でした。。
今度は自分でアニメーションもやれるようになりたいなーと。

アーティストPVもまたしたいので、お仕事お待ちしております!!

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