読書:4月になれば彼女は

4月になれば彼女は

映画の公開をきっかけに、小説をノンストップで読破した
後で作者のインタビューを読んだら、5年後に読むとそれぞれきっと違った印象を持てるとあった
わたしは5年、どの登場人物に感情移入をするのか

この小説は、恋愛をしなくなったわたしたちがコンセプトだという
パートナーに恋愛感情を持てなくなるセオリー
パフォーマンスの悪さから、恋愛自体に取り組まない新世代

恋愛が趣味だと、酔っ払って彼に言ったこと
先日ドン引きされたのを思い出す
センスが悪いと駄目だしされた

でも、あながち嘘ではない
その時は冗談だと取り繕ったけれど
モチベーションという名の趣味であることは間違いなくて
もちろん、自分が言われる側の立場であれば
良い気持ちはしないだろうけど

小説にも何度か出てくるが
恋に落ちている時間はほんの一瞬で
更に相手とその深い愛が交わっているひとときはもっと僅かで
いつかそれは通り過ぎていくのだ

幾度となく繰り返してきた恋愛
38歳の今現在、その事実だけは否応なく心の片隅にある

良い小説に出逢った


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