吉本芸人のMVをベトナムで制作したので、作り方を解説(絵コンテも大公開)
この記事では私が構成から撮影、編集まで行ったMV(ミュージックビデオ)の作り方を解説します。このMVはかなりの低予算でつくりました。その内訳などを解説します。
大きくは以下の様な流れで作りました。
構成→絵コンテ→撮影→編集
まずは吉本のベトナム住みます芸人ダブルウィッシュのお二人と企画会議。曲と歌詞は決まっていたので、MVは歌詞内容に沿ったものにしました。
曲のタイトルはナイタントーディア (ナイタントーディアとはベトナム語で土地の神様的な言葉)
歌詞の内容は、外国人がベトナムに来て最初は何も出来ず駄目だったけど今はベトナムに慣れて色々できるようになって土地の神様みたいになったよという内容です。
私のMV構成案: ベトナムに来たばかりの人、ベトナムに慣れた人をそれぞれ画面分割で見せて行くのはどうでしょう?とお二人に提案したところ、あまり反応が良くなかったのですが、それはちょうど吉本の騒動があった時期だったので、アメトーークの画面分割イメージがお二人にあったらしく最初はあまり良くない反応でした。
でも、他にイケてる画面分割したミュージックビデオを参考動画にして色々見て貰って、お二人もそれでいきましょうとなりました。
MVの構成が決まったので次に絵コンテ作りです。
今回はStoryboarderというソフトを使いました。
絵が書けなくても、簡単に絵コンテ作れます。無料ソフトです。普段はiPadを使い絵コンテを書いています。
MV冒頭シーンの絵コンテと実際のMV動画の写真とを比べて見ましょう。
まずは足元を映す。ここできれいな靴とサンダルを履いてる人を左右に分割で映すことによって左の人は旅行者で来たばかりを連想させる。右はサンダルで慣れた感じを連想させます。
足元→胴体→背中→正面で顔が見えるという構成にしました。
徐々に顔に近づける手法で視聴者の興味を引く構成です。
胴体の部分でベトナムに来たばかりの人はショルダーバッグと観光マップを持っている。ベトナムに住んで長い人はリュックにTシャツと軽装にすることでここでも対比を見せてます。
また、左から右に歩いていき、画面の中央でベトナムに来たばかりの人から慣れた人へと変わることで、来たばかりの人が慣れた人へと変わっていくイメージを連想させるようにしました。
次にサビのダンスシーン。事前に話し合った決めた場所は。
・グラフィティが絵になりそうなトンネルの中。
・ベトナムで有名なビテスコタワーが見える橋の上
・お寺
・二区の開発地区
・ラストのサビシーンは最後のオチへのフリになるようにレストランの中で
まずはトンネルでの撮影
背景とトンネルの光の入り方がとてもかっこよく、いい場所だったと思います、絵になってます。
サビのシーンでは音楽に合わせて、わざとカメラを手ブレさせてます。ジンバルを使わずカメラを揺らしたりしました。
次にビテクスコフィナンシャルタワーが見える場所でホーチミンの開発地区での撮影。予想外に突然牛が集まってきたり土管があったり、面白い絵となりました。
お寺での撮影。ここはあまり厳かな場所なのであまり撮影せずに、MV内でも一瞬だけ使用しました。
最後のオチへとつなげるマムトム屋さんでの撮影。店主の方が協力的で自由に撮影させて頂き本当良かったです。
このMVの撮影機材はこちら、全シーン4Kで撮影しました。
このMVの編集ソフトはFinal Cut Pro Xを使いました。
普段はダビンチリゾルブやプレミアプロも使いますが、編集のしやすさではFinal Cut Pro Xが断トツです。アップルのソフトらしく感覚的に操作できます。
プレミアはよくクラッシュするし使いずらし、今はあまりおすすめできません。
最近一番のおすすめはダビンチリゾルブです。無料でダウンロードできます。
私は買ったカメラに有料版が付いてきたので有料版を使ってますが無料版でかなりのことが可能です。
何よりも無料であれだけのことができるのは本当凄いです。
今から動画制作を始めようと考えてる方は、今はダビンチリゾルブから始めるのがおすすめです。
以下が完成したMVの動画です。ぜひご覧ください。
ビネプロではこのようにMV制作からSNS広告動画やYouTube動画制作・コンサルなど動画のことであれば基本的になんでも可能ですので、お気軽にご相談下さい。
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