人が育つボス
こんにちは、URAKOMEです。
大学は教育機関なので人を育てるのが重要な仕事なのですが、研究室に入って必ずしも人が育つとは限りません。
これまですごい先生というのはたくさん見てきましたが、すごい先生を育てる先生というのはごく一部です。
すごい先生を育てる先生にはどういう特徴があるのか私が知っていることをざっくり書いてみたいと思います。
愛される人
教育というのはやはり人と人とのつながりですので、人間性というのは非常に重要になります。
人を想うというのは、やり方を間違えるとおかしなことになってしまうわけですが、すごい教育者というのはあまり人を想う表現をしないように思います。
逆に、人を想うというよりも自分の道を突き進んでいる人が多いように思います。
ある意味、自分の背中で語るというようにも見えます。
また、能力に反してヌケている部分があったり、お茶目だったりとすごさの反動(?)のようなものもあるように思います。
すごさとヌケている部分が相まって愛されキャラが多いように思います。
大局観を語る・細かな指導はしない
上記にあまり人を想う表現をしないと書きました。
指導の面でもあまり細かく説明しないように見えます。
ただ、それは放任とは違います。
大局観を語り、その過程は自分で考えてできるよう指導します。次の項でも書いている方向性を間違えた場合は、叱咤激励が入ります。あくまでゴールと方向性の修正を行い、あとは自分で考えさせます。
これによって、自分の頭で考えること、そして進むべき方向を見定める力が養われるのだと思います。
ただ、実験等は学生などは特にわからないので下に細やかに指導できる若手教員がいると全体としてすごくうまくいく傾向にあるように思います。
方向性を間違えない
これは結構大事だと思います。
どんなに有能で論文をたくさん出すような先生でも本当に大事なことをやっていなければ将来残らないのです。
論文がたくさんある教授の先生がいますが、数だけで質がないという人も多いです。
やはり違う分野になると評価は難しいですから、論文数で判断されることもよくあることです。
方向性が素晴らしい先生というのは緻密な理論を持っているものです。
多くを語らないかもしれませんが、その理論が教科書のどこを埋めているのか聞くのが一番手っ取り早い探り方だと思います。
なぜ教科書を埋めるような研究が良い方向性なのかについては以前の記事で書いていますので、参考にされてください。
自分を信じている
悪く言えば人の言うことを聞かない人でもあるのですが、深く考えて考えて考え抜いた結果、それ以外の解はないのかもしれないと思うのでしょう。
基本的に人に言われて、はいそうですか、とはいきません。
もちろん自分で確かめて違えば、それはそれで新しい発見なので嬉しいことだと思います。
そういう頑固というか、徹底的にやりきった結果自信をつけた指導者というのは重厚感があり、習う方にも安心感を与えます。
考え抜かれた理論というのはストーリー性を生みだし、複数の疑問が見えないけども繋がっていることがあります。
そんな深いストーリーを語ってくれる指導者はめったに出会えないのでありがたくお話を聞くことがあなたの成長を促進するかもしれませんね。
ストーリー性について、以前の記事で書いていますので参考にされてください。
コロナウイルスの流行が、教育システムの変化を促しています。
師匠を持つ、ということ自体古いシステムになるかもしれません。
温故知新、必ずしも新しければ良いというわけでなく普遍の事象もあります。
本記事がみなさんのご参考になれば幸いです。
Merci.
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