想い続ければ…

いつになったら僕の所に戻ってくるの?
いつまで悠を待っていればいいの?
教えてよ……悠

僕の名前は結川葵(ゆかわ まもる)
高校2年生、17歳。
僕は恋人の松岡悠(まつおか ゆう)と二人暮らしをしている。
何故かというと一年前、僕は親の転勤で転校しなければ行けなくて、でも、高校はかわりたくなくて一人暮らしをし始めたころに悠と付き合い、二人で暮らすようになった。

それから半年は楽しかった。
悠とご飯食べたり、テレビみたり、キスしたりと日々楽しく暮らしてたつもりだった…
でも、その2日後に悠は女の人を家に連れ込み…エッチしてた。
最初はショックで悠にやめて欲しいと言った。
悠は了承してくれた。その時は…

でもね、また一週間したら今度は男の子を連れ込んでた。
もう泣いた。
悠はもう僕を好きじゃなくなったのかな?
それとも飽きたのかな?
僕は居なくなったらいいの?
こんな事が毎日頭の中でグルグルしてる。
そんなある日、僕は従兄弟の洋史(ようじ)に誘われて買い物に行った。
楽しくて、悠の事なんて忘れてた。
その日は遅くまで洋史と遊んだ。
ゲーセン行って、カラオケ行って、最後にファミレスでご飯。
楽しかった。

でも、ファミレスで洋史から言われた事がある。
「葵、お前痩せたね。大丈夫?ちゃんと食べてる?」
って、僕は…
「大丈夫だよ!ちゃんと食べてるから!」
その時は苦笑いしかできなかった。
正直、ご飯なんて食べれないよ。
悠を待ってても、帰ってこないからご飯は食べれなくて、のどにも通らない。
朝昼晩、1日1食で充分ぐらい。
それぐらい悠を待ち続けてる。

それから、家に帰ると灯りがついていた。
珍しく悠が帰ってると思い、僕の足は早歩きいや、走った。
玄関を開けて「ただいま!」って言うと
悠が笑顔で「おかえり!」と出迎えてくれた。
それが嬉しくて久しぶりに笑った。
でも、悠が、一言言ったんだ。

「俺たち、別れないか?」
僕は頭の中がぐちゃぐちゃになった。
『なんで?好きな人できたの?僕が嫌いになった?』
頭の中はそればっかりで言葉がでてこなくなった。
「葵さ、好きな男できたんじゃない?」
「今日、歩いてるところ見たよ。」
「仲良くしてたじゃん?」
そんなの…
「ちがう…!あれは従兄弟だよ!僕は今でも悠が好きなの!」
自然と出てきた言葉だった。
いつもの僕だったら言わないことだ。
そんな僕を見た悠が…
「ごめんな、寂しい思いさせて、あと浮気してごめん!許してくれなくても、いいから…そばにいさせて」

嬉しかった、寂しかったけど、ものすごく嬉しくて悠に抱きついた。
これからは僕から目を話さないで!絶対に!
という思いを込めて強く抱きつき、悠も強く強く抱きしめ返してくれた。

これからは、また一緒に楽しく悠と二人で暮らして行けそうだ。