【介護食】ミキサー食でもおいしく食べたい! 〜生野菜編
ホームではとくに高齢の方には「刻み食」で対応しているのですが、
嚥下(飲み込み)力がおちてくると、やむをえず「ミキサー食」になります。
ミキサー食の指示がでると、仕方ないとはわかっていても、すこし残念な気持ちがしてしまいます。
なぜなら、美味しく食べるのはむずかしくなってきてしまうから。
普通食を少量にしたものを刻み、水分とトロミ剤を入れてミキサーにかけるのですが、
・水分が多いぶん味が薄まってしまう
・原型がわからないぐらいドロドロ状になるので見た目が悪く食欲が落ちる
という大きな欠点があり、美味しく食べるには高い難関が立ちはだかることになるのです。
ホーム厨房で働き始めてすぐつくった、生野菜サラダのミキサー食はひどいものでした。。。それはまさに、「トロミのついた不味い青汁」。。。orz
食べさせてしまった利用者さんにひどく申し訳ない気持ちがしたのをおぼえています。
ミキサー食には適さない食材があるということも学びました。生野菜はその代表。
でも、10数名の食事のなかでミキサー食はひとりかふたり。
厨房スタッフは独りなので、そんなに手をかける時間はありません(T-T)
そこで考えた末にあみだしたのが、ほかの料理に入っている食材のチカラをかりること。
この日は「カレー」と「コールスロー」だったので、
・カレーで煮込んだじゃがいもをひとかけらコールスローに投入
・味つけにマヨネーズをひと絞り追加
これをミキサーにかけることで、なんぼかましな「コールスローのミキサー食」を提供することができました!
小さな一歩だけど、ちょっとした進歩。かな。
食べるチカラがおちてくるのは仕方ないけれど、少しでも美味しく食べれますように。
工夫するキモチを忘れずにいたいと思います。
にっこりシニアごはん(^-^)
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