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コーヒーローストモニターZEN1.3画面

みなさんこんにちは。
 先日より予告していますコーヒー焙煎用モニターZEN1.3ですが、基本的な画面ができています。実際の計測も順調に稼働していて、あとは操作の枝先でのバグ取りのみで、ソフト的には(もうすこしで)リリースできるところに来ています。

 すでに予約いただいている数名の方にはご期待頂きありがとうございます。カートシステムからの返信までしかご連絡もせず大変失礼しています。やり取りを始めてしまうと意識を取られてしまうのでお待ちいただいております。ご質問が有ればご連絡をお願いいたします。
 ちなみに前回書きましたが、部品の調達数に達しない場合は制作に至らない場合が有りますのでご承知おき頂き、告知にご協力ください。

さて、まずここまで出来ている画面です。

ノイズの多い画像で恐縮です

1.左から右上へ向かう赤から黄色の線がメインの温度グラフです。
2.左下数字が現在のセンサー温度。207℃(TEMP)
3.中央下の+6が60秒前との温度上昇率(RoR)
4.青い縦線1ハゼ、赤い縦線が全体の時間比率DTRの目安
5.右下が経過時間。10分59秒
6.緑の線がすでに記録された履歴
7.点線のようになっているのがRoRをグラフにしたもの
8.一番上の並んだ数字は1分刻みの温度経過(TEMP)
9.下に並んだ数字はその1分間に上昇した温度(RoR)
10.右側に縦に並んだ数字は右が℃、左がRoRの目盛り
11.2画面重ねて合計40分まで計測

1.2.
温度は高さ1ピクセルが1℃です。白い線が1分です。右と下部に数直線を置きましたので視認性は問題ないと思います。計測時の60秒前との差分を実数で取得し色に当てています。上昇率が急な場合は赤、緩やかになるに連れ橙から黄色へと変化し、プラマイ0でグレー、マイナスが青になります。色の違いは感覚的な目安ですので規格があるわけではありません。1分未満はそれ以前の実数がないので毎秒の1分前を計測していません。

3.
開始時に3秒のカウントダウンが表示された後は、現在計測された温度と60秒前の実測値との差分である温度上昇率Rate of Rise(RoR)を数字で表示します。刻みは1分ですが、更新は毎秒です。毎秒現在と60秒前からの上昇が表示されます。こちらも温度差の色が反映されていますので、別の部分を見ていても感覚的に上昇率を把握しやすくなると思います。はじめの1分は開始時からの差分です。
 前モデルと大きく違うのは RoRが秒から分に変わったことです。秒の方が反応がクイックなため細かい微調整は利きますが、温度差分が敏感だと反応が鋭く面白いだけに場当たり的な過剰操作をしてしまいがちなのと、ベテランの焙煎家の方の解説は軒並み1分刻みであることからプロトコルの統一を測るため1分にさせていただきました。1分になったことで算出スパンは長くなりますが、ご使用の焙煎機の性能を掴む頃には微調整の必要がなく決め打ちに近くなると思いますので、情報交換しやすい1分刻みにシフトしました。

4.
1ハゼから終了までのデベロップ時間比率Development Time Ratio(DTR)を引きました。DTRは全体の長さのうち1ハゼから終了までが占める時間の割合です。青と赤の線は計測開始時には表示されていませんが、1ハゼのタイミングでボタンを押すと、現在時間に青線が引かれ、左から15%、20%、25%に赤線が入ります。焙煎の傾向と効果を効率良く分析するのに数値を利用される場合は参考にしてください。DTR利用の利点については当方では解説しませんので、検索してください。

上と同じ画像

5.6.
現在と履歴のグラフは1面で20分までですが、20分を超えると左の0の部分から続けて現れて40分まで重ねて計測されます。
 一定条件で焙煎終了を検知し待機モードに入ります。そこでボタンをクリックすると記録を本体に書き込みます。数秒で記録が完了するので、電源を抜いて終了です。記録したくない場合はボタンを押さずに電源を抜きます。
 ちなみに前モデル同様、USB電源からのバッテリー駆動ができます。

7.点線のように見えるグラフはRoRをグラフ化したものです。グラフ化することで加熱傾向がわかります。急加熱すると赤から黄色い点で描写されます。右のR-0が上昇率ゼロ。急加熱は画面上部で分速40℃になります。RoRのグラフについては当方では説明しませんが、動いているところを見れば何が起きているか理解できると思います。

8.1分ごと0秒の時の温度を表示します。20分以上は内側に2列目が並びます。

9.その1分の間に上昇した温度が表示されます。毎分RoRです。7.のRoRグラフと連動しています。

10.11.罫線は温度とRoR兼用です。温度は1℃から255℃まで、縦線は30秒1分5分、薄い横線は10℃、50℃です。
 RoRは−5℃から42℃までで常用域はカバーされています。横線は2℃刻みです。


次に設定とダッシュボードの解説です

温度補正
 ZENのコンセプトである「電源をつなげればすぐ使える」は変更していません。本体起動はUSBミニプラグにつなげるだけでONになり、外すことでOFFです。ただしつなげたセンサーが実際の温度と異なる場合の補正だけは事前に操作が必要です。
 ボタンを3秒押すと画面が変わってこれまでの起動回数が表示されますので、そこでもう一度3秒押すとセンサーの温度補正モードに入ります。センサーはK型熱電対を使用しており、製造上多少の誤差があるので補正ができるようにしてあります。クリックする毎に補正値が上がっていき循環します。希望の補正値になったら電源を抜くことで次回の計測から反映されます。

PCLink

開発中

 焙煎モニター本体だけで焙煎作業は完結するのですが、データの保存の希望が多いので製作中です。
 保存の操作はパソコンで取り込みソフトを起動した後、ボタンを4秒以上押しっぱなしにすると転送されます。
 上の画像は開発中のものでとりあえずデータ転送をできるようにしたところまでで、まだほとんど作り込んでありません。同時リリースを目指してはいますが後日のリリースになるかもしれません。お待ちください。
 上記のグラフはPNG画像出力で、もう一つの出力形式はCSVです。一般的な表計算ソフトで開ける汎用形式なのでデータの管理はMSOfficeやフリーソフトのLibreOfficeなどをお使いください。

LibreOfficeでの管理表示の一例

現在予約受付中です。
 前回も書きましたが部品調達数に満たない場合は制作を中断する場合が有ります。また、今回の予約販売終了後は販売ルートが変わると共に価格が大幅に変更になりますのでこの際にご予約ください。
 また、既存モデルのZENをお持ちの方にプログラムの書き換えも企画しておりますのでぜひ完成を目指して告知のご協力をお願いいたします。

前回のZENのアマゾンでの評価はこちらからご覧ください。


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