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EL LOCO / ZZ TOP 雑感

1981年リリースで7枚目のオリジナルアルバム「エル・ロコ」

今日1月22日は「ジャズの日」らしいですね。Januaryの頭の2文字と22がZZに見えるから足してJAZZ。なるほど。でも個人的には1と22、トップとZZで「ZZトップの日」でしょうということでコチラを。

チラッとZZトップについて言っとくとまずZZの読み方は「ヅィーヅィー」です。「ダブルゼータ」と読みたくなるアナタはガンダム好き。

1969年にアメリカのテキサスで結成されたスリーピースバンドでメンバーはGt.&Vo.のビリー・ギボンズ、Ba.&Voのダスティ・ヒル、Dr.のフランク・ベアードの3人でメンバーチェンジなく今でも活動しているバンドです。素敵。
素敵といえばその容姿。フロントマンの2人はヒゲが長い。乳首を簡単に隠せるくらいに伸びた金色のヒゲは顔を逆さにするとスーパーサイヤ人みたくなる。でも素敵ヒゲなので良し。彼らこそ髭ダンディズムだしセクシーコマンドー。ヒゲのみならず服装も同じにするからドッペルゲンガーみたくなってるのも意味わからなくて良いですね。


バンド名をB.B.キングとZ.Z.ヒルからとったみたいな話を見聞きした覚えがあるのですがそれも納得のブルースに根ざしたリズムやサウンドの王道ブルースロックバンド。といいつつも根っこにブルースが強くある彼らですが結構新しいもの好きということもあり時代によってシンセ使ったり音楽性もと変えるんで初めて聴くアルバムによってだいぶ印象変わる気が。


この「エル・ロコ」がまさに80年代最初のアルバムっつうことでシンセを導入し始めた時期のものなんですがなんでコレを今回選んだかと言えばジャケットが好きだから。楽しそうだし可愛いから好きなんですよね。銃もった保安官の前で囚人らしき格好のメンバー3人が笑顔ってなんなんでしょう。これがテキサス。色々な歴史を含んだようにも思えるのは私の深読みでしょうか。

音はといえば本来のブルージーな泥臭いバンドサウンドにシンセが加わってポップさが出始めた作品。とはいえ今までに比べればポップな感じがするというだけで80年代特有の洋楽のクサさはそこまでありません。あるはあるけど次々作に比べればまだまだ。

次作でもシンセ使われていて今作で慣れたのかより前面に押し出されてますがまだ本来のバンドサウンドと融合してるので良いのですが、その次のアルバムがもうクソクサイディスコサウンドみたくなっててどうしたんだよ!と言いつつも逆に好き。昔は聴けたもんじゃ無かったけど最近は80年代のクサイ洋楽も聴くんだ私は。

そんなこんなで内容はコチラ。

一曲目の「Tube Snake Boogie」ではこれで良いのよと言った感じの軽快なブギーが聴けるので最初から楽しい。3曲目の「Ten Foot Pole」では少々80年代のクサさが出てる気がしますがまだまだセーフ。モゴモゴ歌ってんのも可愛いし。
4曲目の「Leila」はクラプトンとは関係ない別曲。そんでめちゃくちゃラウンジ・ミュージックだけど当時わりとヒットしたというのを聞くとやっぱり80年代ってこういうのが流行ったんだなとなんか変な感じ。良い曲ではあるけどらしさは無いですね。でも本人らが楽しいなら良し。6曲目の「It's So Hard」も似た路線で甘〜い感じがAORバンドのよう。でもこの曲のギターが好きな私はそれはそれこれはこれ。
7曲目の「Pearl Necklace」は次作から続くたびたび私が言うクサイ洋楽=ニューウェイヴ的な流れの上流にあるような曲。
8曲目の「Groovy Little Hippie Pad」もそう。これは前面にシンセが出ててテクノみたいなのでそういう風に聴けばまぁ良しと言う感じかしら。次の「Heaven, Hell Or Houston」のコロコロ転調する感じは結構好きなんですよね。歌じゃなくて話してるみたいな感じの声が収録されてて何言ってんだか一つも分からないですけどかかってるエフェクトが悪魔っぽいしタイトルからしてなんかそんな感じかしら。
ラストでは「Party On The Patio」ということで楽しげに終わります。パティオっつーのがスペインの中庭住宅のことらしいので曲調もそっちに寄せてる感がと思いましたがやっぱりメキシコ感の方が強い気が。テキサスだしね。


書いといてなんですがこの時期のZZトップって80年代のクサイところに突入する過渡期みたいなとこなので知らない方に向けた場合最初にコレはどうかな?とも思ったのですが逆にバンドの先入観なくこの時期を好きになれるかもしれないから別にどうでも良いかー。


2019年に結成50周年記念BOXみたいなの出てるから聴いたことない人はそこからの方が絶対いいでしょうけど。



それではー。

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