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FAT MATTRESS / FAT MATTRESS 雑感

ファット・マットレスのファーストアルバムで1969年リリース。


The Jimi Hendrix Experienceでベーシストを務めたノエル・レディングを中心としたバンド、ファット・マットレスのファーストですが持って無かったので購入。2016年にリイシューされたもの購入したのですが、つい最近ボーナストラック付きでまた出てたらしく悲しい。良いんだ。ジャケットも違うっぽいし。


最近なんか森が写ったジャケットに惹かれるからそんなノリで買ったんですけど、森は良いなぁ。夏は森派。レディングもそうなの?じゃあ気が合うね。ジミヘンとは気が合わなくなってエクスペリエンスやってる時にこのバンド組んだと聞いたけどジミヘンは海派なのかな?

ジミヘンが海派かどうかは知りませんが、ギタリストなのにギターじゃなくてベース押し付けられたレディングなので、自分でギター弾きたくてこのバンド組んだのかしら。ヴォーカルは昔からの仲間というニール・ランドンがやってますがこちらとも喧嘩して次作を制作中にレディングが抜けちゃうらしい。あらまぁ。


何かとこだわりがありそうなレディングが率いたこのバンドの音ですが、ジミヘン的な音を期待して聴くと肩透かしくらうかも。
全体的にアコースティックギターでソフトな音色に包まれていて、ジャケットのイメージ通り静寂の中からじんわりと鳴る感じ。結構好きなんですがどうでしょうか。ジミヘンと同じことやったら別バンド組む意味ないし良い感じに思います。


A面一曲目の「All Night Drinker」では多少サイケデリックな雰囲気がありつつキャッチーさもあり、二曲目「I Don't Mind」ではビートルズライクなビートとコーラスが聴けるのでポップなロックアルバムだなと思っていたら、その後の曲は前述した通りソフトで静かな曲が続くので、結構このアタマ2曲がアルバム全体通してだと少し異質な印象。景気づけには良いですね。A面ラストの「Mr. Moonshine」もあやしげで良いですね。ていうか全体的にビートルズの匂いを感じる。


B面は更に森の奥深くへ入ってる感が良い。一曲めが「Magic Forest」だしね。「She come in the Morning」の厳かな感じと段々ドライヴしていく雰囲気とか好きなんですが。「Walking Through a Garden」からラスト「How Can I Live?」へと静か〜に盛り上がってそっと終わる。

聴いてみて感じたのは、頻繁に聴かないけどたまにパッと聴いたら「やっぱり良いじゃん」ってなるちょうどいい温度の作品だと思ったり。ジャケット良いですしね。森は良い。


69年は何かとロック的に派手な時代ですが、レディングがジミヘンと別れてこっちの方向に行ってたのを見ると、逆にジミヘンはもしかしたらプログレの方とか行ってたかも。どうなんでしょう、クリムゾンのフリップさん。あと69年といえばウッドストックですがその前にレディングがエクスペリエンス脱退して解散してるので、もし脱退せずにやってたらどうなってたんだろう。どうなんでしょうフリップさん。フリップさん?フリップさん!?フリップさん…。


それではー。

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