見出し画像

ALICE'S RESTAURANT / ARLO GUTHRIE 雑感

1967年リリース。アーロ・ガスリーのファーストアルバム。

最近は掃除がてらレコード棚の整理をして、過去に買ってから数回聴いて「そんなでもないな」と思いそれきりのレコードをもう一回聴くブームの私。今作もその一枚。

ジャケが変態っぽくて珍奇な音を期待して買ったのに内容がちゃんとしたフォークだったのでアレ?と思ってそれきりだったんですね。失敬失敬。
フォークソングでジャケがこういう感じだと何かしら皮肉効かせてるんだろうなと思った当時の私ですが正直フォークソングをちゃんと理解するにはその国の歴史や文化、時代背景等を正確に掴まなきゃいけないから疲れる。別にブルースやロックもそうですが特にフォークはその印象が強い。その点、日本のフォークは日本語がわかるアドバンテージがあるからまだ楽でいいや。

つー事でアーロが今作をリリースした時期や歌詞なんかを調べながら聴いたら昔より楽しめました。それでも日本生まれ日本育ちの私は英語が堪能ではないのでネイティブな楽しみ方ができないのが残念ですが。
まぁ私が調べて知った事なんてつまり皆さんが調べればわかる事なので別に書きませんが。
私が書くのは雑感。このレコードに対する雑感を書くならばジャケが変!って事のみ。本来ならね。ただそれだけではちょっとアレなのでもう少し言及すると、ジャケが変だけど色味は良い!って事ですね。


まぁ内容に多少触れるならA面は丸々一曲にあてがわれていて、18分20秒におよぶトーキングブルースが繰り広げられる「Alice's Restaurant Massacree」が収録。アーロ自身の体験が元になっている曲で18分超えるものを英語堪能でない人間が聴いても困るよ。ところどころで聴衆の笑い声みたいなの入ってるけど笑いどころが分からん。コレを題材にした映画「アリスのレストラン」が1969年に公開されていてアーロが主演しているのでそれ観たら良いですよ。「イージー・ライダー」や「明日に向かって撃て!」も同年公開なのでそういうの込みで時代の空気がわかるやも。

B面は2、3分の曲が6曲収められているのですがコッチのが良いや。素朴な歌声が聴いてて何故かシンミリしてくる。「I'm Going Home」とかベタだけど良いよなぁ。
「Highway in the Wind」で爽やかに締めるのも良い。風吹いときゃ良い。ボブ・ディランも風吹いてるから良いし。ちなみにアーロの親父はディランも讃えるウディ・ガスリー。親子揃って硬派なフォーク野郎でよろしいですね。

といってロックに傾倒していった後のアーロの作品の方が個人的に好きだったり。
余談ですが今作をリリースした30年後にアーロ自身が記念っつーことで'97verとして再録したものがあるのですがジャケも再現されていて、黒髪が金髪になってるのが個人的になんか気になる。タイトルロゴも金ピカだし。すごいどうでもいいけど。



それではー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?