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目を背けない

カツラをかぶってるの丸出しのおじさんと電車で対面になる。こんなに丸出しの人初めて見るくらいの丸出しなのでビックリ。浮いてるカツラ部分の黒髪の下から白髪がニョキリとこんにちは。
アスファルトをぶち破って生えるど根性大根を思い出す。

別にカツラなんて被りたきゃ被ればいいのだけど、こうもあからさまだと逆にこちらが試されている感じになる。見ていいのか悪いのか。
この雰囲気って、駅前で演説する街宣車や、動かないパフォーマンスとかしてる人に触れて話題にしたら負けみたいなあの感じに似てる。


しかし私はそれらから目を背けるのが、なんだか向こうさんに私の意思がコントロールされてる感じがして嫌なので目を合わせにいく。だって見られても恥ずかしくないようにカツラ被ってるワケだし。こちらが気をつかう必要なし。

私も特別カツラが珍しいとか、カツラを面白いと思って見るのではなく、これは勝負なのだ。私はなんとも思ってませんよの勝負。この時点でだいぶ意識してる気がするけど構わない。わかりやすいカツラを被られるというのはつまり挑戦状を叩きつけられているのと一緒なのだ。引けない。

しかし段々とカツラをガン見するのも逆に向こうの思惑通りの気がしてくる。もし向こうが面白がらせようとカツラを被っていたらめちゃくちゃ腹立つ。大学生がちょけて馬の被り物してるのと一緒の種類の腹立ち。私は被り物が嫌いらしい。

この、おじさんのカツラ何目的問題を考えてたら私もハゲてきそうなので考えるのを辞めた。勝負は負け。やっぱりおじさんのカツラとかどうでもいい。理解はしているし。許容するかは各々の感じに委ねて下さいおじさん。

そんな事より、もっと目を向けなきゃいけない事って沢山あるでしょう。
戦争・貧困・病気・人権等々。誰かに任せるんじゃなくて、僕たちが考えて行動することが大事なんだ!目を背けてはダメだ!ウオー!



立派で社会派な私を皆さまに当てつけられて満足。



それではー。


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