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Six Pack / BLACK FLAG 雑感

ハードコア・パンクの雄「ブラック・フラッグ」が1981年にリリースしたEP。


クリスマス・イブの夜を皆さまはどうお過ごしでしょうか。おそらくは部屋の隅で体育座りをしてハードコア・パンクを聴いてらっしゃいますよね。私もそうです。

そうでない健康的な方にハードコア・パンクとはなんぞやいえばWikipediaをどうぞ。私の個人的な感触でいえば暴力性剥き出しで攻撃的なバカサウンドという感じ。(バカは褒め言葉ですよもちろん)
パンクはわりとメロディに気を使っていてロックンロールのポップさもあるのですがハードコアはドカドカとリズムがウルサクて音楽性うんぬんというより騒ぎたい欲求みたいなん先行の印象があったので私はパンク好きだけどハードコアは実はあんまりでした。


ブラックフラッグを知ったのは20歳くらいの時にスーパーマーケットでバイトしてる時に有線イジってパンクのチャンネルにしてたら流れてきた「シックスパック」聴いてめちゃくちゃカッコよくてそこからハードコアも悪くないなと思ったのが最初でした。
今思えばブラックフラッグ流れるスーパーってなんなんだという話ですがブラックフラッグのギタリストのグレッグ・ギンはスーパーで見かけた人をバンドに誘ったりしてるのでセーフ。


そんなこんなでブラックフラッグなんですが結成が1976年でオリジナルアルバムの1stを出すのが1981年と少し空いてるんですがその間に今作のようなEPやミニアルバムを何個か出してるんです。何個か出した結果、世間的によろしくない音楽ということで所属してたレーベルがリリースを渋ってそれで期間が空いてしまったらしい。
だったら自分らでレーベル作って出したらぁということでギタリストでバンドのリーダーであるグレッグ・ギンがSSTレコードというレーベルを立ち上げてリリースされるに至ったようです。
元々アマチュア無線好きがゆえにラジオの部品売る会社もやっててそこをレーベルにするという根っからのDIY精神の持ち主。このEPもSSTから出てるんですね。

そういうインディーズレーベル立ち上げて自分らでなんでもやるというスタイルの草分け的存在でもあるので音楽性も込みで彼らの影響力は計り知れないでしょう。


音楽性もって書いてて思いましたが全くそこに触れてないな。音はもうめちゃくちゃカッコいいですよ。今作「シックスパック」は個人的に重くうねるギターが全てという感じ。
メンバーがコロコロ変わるバンドなのでこの次に出したオリジナルアルバムでも同曲が入ってるのですがそちらでは4代目のボーカル「ヘンリー・ロリンズ」が歌ってます。こちらのEPでは「デズ・ガデナ」がボーカルをとっていてギターも兼任していたせいかこちらのEPでのシックスパックの方が音が厚くて好きなんですよね。


ハードコア・パンクということで当時のパンクは音が軽いイメージありますがブラックフラッグはブラックサバスの影響もあるためか重い攻撃的な音で少し一線を画しています。その系譜がまたブラックフラッグ以降のバンドに引き継がれて今日のいわゆるハードコアの音が作られている気も。自分らでレーベルを立ち上げる以外のところでの彼らの音楽的な影響も凄まじい。


これ書いてる今、知人から電話あって4時間長電話しちゃったからここまでにしとこ。テヘ。
クリスマスイブということで女性からなら良かったのですが31のおじさんからでした。クソ。電話しながら書くと散文が余計に散らかってしまう。年末の大掃除しなきゃ。まだ終わってないし。



そんなこんなで皆さまもクリスマスにはハードコアを。




それではー。

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