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汚れちまった

年末の掃除が終わってなかったので未だにチョコチョコ掃除の続きをしている私。押し入れが本の倉庫という名の魔窟になっているので開けるのを躊躇していたのですが意を決して開けてみると懐かしいモノが続々出てくるのでまた掃除がストップしてしまう。

上京した時に持ってきた音楽雑誌とか見るとタイムスリップしたみたいで面白いんだよなー。今売れてるバンドの垢抜けてない頃の写真や解散したバンドのインタビューとか。

昨日もそれらを読みつつダラダラ整理してると奥の方から中原中也の詩集が出てきたので見てみると折れ曲がって汚れている。汚れちまったけどそんなに悲しくない。それが少し悲しい私はおじさんになった。まぁこれ言いたかっただけなんですけど。古本で買ったからそもそも汚れてたし。
大ファンの方も多いと思いますが私はまぁまぁ齧った程度に好きってくらいです。押し入れに押しこめてるあたりで押して然るべき。おしおしうるせぇな。

とはいえ懐かしさもあって中原中也の詩集読んだ後に氏について調べてたら(この時点で押し入れを閉じて掃除は終了。また来週)詩もいいけどやっぱり本人も面白いなぁ。中々に波乱な人生だったようなので面白いというのも語弊がありますがそこを差し引いて一部抜粋される氏のエピソードは笑ってしまう意味でも面白い。

名のある方たちの逸話って面白おかしくするために話の前後省略したりトホホな部分を誇張して書かれたりするものなので、それらがその人全てを表すということでも無いのですかそれでもやはり所謂クズエピソードみたいなのは笑っちゃう。

酒に酔って太宰治にダル絡みした挙句「青鯖が空に浮かんだような顔しやがって」と世界観強めの謎悪口言ったりして泣かせたりとめちゃくちゃだし。これを言われたら訳も分からないから反論のしようもなくやり場のない敗北感を植え付けられるのは必至。完全にもらい事故。

詩人なので働くことを是としなかったのか生活費は母親からの仕送りに頼りきりというのも素晴らしい。仕送りを断られると知人のフリをして「中原くんに仕送りをしてあげなさい」という手紙を母親に送るあたりも素晴らしい。そして字で本人とバレるのも素敵。

真っ黒な瞳でじっとコチラを見る容姿端麗で儚げな印象を与える氏の有名な写真も実はかなり加工して作り上げたものというのも見聞きしてやってんなと思ったり。
こんな感じの人が「骨」とか書いてんのかと思うとまた趣がありますわなー。


でも昔の文豪とか詩人って奔放で羨ましいですね。早い話が才能ある社会不適合者でしょう。才能があるから社会不適合なのかしら?多分彼らは普通にやっててそうなってしまっているので彼らに影響受けてマネしようとわざと社会不適合感出してもダメでしょうね。破滅待ったなし。普通にしててそうなっても破滅待ったなしだけど。でも本人らが良ければ良し。

時代性や若さもあるでしょうがここいらの世代は自信と狂熱や不安を持った人が多くて良いですね。中原中也も私生活はアレかもしれませんが詩人としてはある種全うしてるワケですし。つーか詩人ってなんでしょう。よく分かりません。中原中也はパンクスですっていう方が腑に落ちる。行動原理も姿勢も。
そんで昔の人はみたく言ってますが現代にもいっぱい居ますね、そういう情熱ある人たち。現代の作家さんも皆んなパンクスです。やりたくて勝手にやり始めたんならそうでしょう。


掃除止めてこんな乱文頼まれてもないのに勝手に書いてる私もパンクスかと思えばやはりただの怠惰な暇人でした。この駄日記に狂熱も信念もないけど今日も日が照るし空が青いので良し。


中原中也の後でウルトラマンをデザインした成田亨氏の本読んでたら出てきたダダをみて双方のダダイズムがなんか変に接地した感じしてまさにシュルレアリスム、ってこれ最後に意味分かんないけど賢い感じだすために書いちゃお。俗っぽいけど中原中也も写真加工してるもんね。それを書くのがダサい。というのを書くのがまたダサいという堂々巡り。


またわけわからなくなりましたが


それではー。

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