見出し画像

9月10日(日)

文字を、たどることもできず、意識は午前3時をゆらめいている。水面に映る月明かりでさえまぶしい。あらゆる手紙を海へと流してしまいたくなる。

こんな日々は、僕をさみしくさせるだけだ。

きみは僕を化かしつづけているつもり?僕はきみを、落ち葉のみえるあの公園からずっと、信じつづけてきたつもり。

3度目のコールが鳴り止むとき、もうやめようと思った。もうやめよう、という気持ちがすとんと落ちてきた。その瞬間の前と後では、まるっきり違う心が、僕にはあった。

朝日が昇るのを、なごやかな気持ちで迎えられたのはいつぶりだろう。カーテンの隙間から、日常がこぼれ出す。

きみは僕に祈ればいいよ。そしたら僕はずっと、きみだけの祝祭。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?