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10月15日(月)
閉じられた部屋のなかでも、燃え続ける炎があるならよかった。締め切ったカーテンが冬の訪れを堰き止めている間に、花びらの欠けない世界をつくりたかった。愛や、永遠や、生きることの情けのない正しさが大通りを凱旋する。叫びと情熱が私の前を通り過ぎた頃、この部屋はとても寒くなる。暖炉、ブランケット、人の吐息。煩わしさのなかで手放した数々の情念たち。つぶやいた言葉がそこらじゅうに散らばって、結局のところ私の小さな花は朽ちてしまうのだろう。古いステレオを胸に押し付けても、私の身体はつめたく振動するだけだ。誰かの燃え盛るような叫びが、私の脈動にならないことが、ずっと誇らしく、ずっとさみしい。
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