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前祭り 巡行 すぐそばで

この前までの涼しさは一体何だったのか?17日の真昼の気温、堂々の37度を超えてきた京都。「うだるような暑さ」の中、祇園祭前祭り巡行が行われました。広い御池通の有料観覧席で、絵巻物のように繰り広げられる巡行を眺めるのもよいけれど、

新町通りは鉾が通れるギリギリの道幅です。

こんな感じで、近所の人達や、片山さんのスタッフと(笑)もみくちゃになりながら見るのは、また格別です。
さ、鶏鉾がゆらりゆらりとやって来ましたよ。カメラの用意はいいですか?

お囃子の音色も近くなってきました。
手を伸ばせば触れそうなこの迫力と美しさ。間近でみると本当に立派な姿です。
水色の浴衣に身を包んだ「音頭取り」役の涼やかなお二人。
かっこええっ!!かけ声は控えめに。(笑)
すぐ足下には巨大な木の車輪が回ります。
ぎりっぎりっっと、重さ12トンの鉾を支える車輪のきしむ音が低く響きます。
遠くからではわからない迫力を存分に。 

ただ今コマ送りでお送りしております。(笑)
(なぜかムービーが載せられないんだもん)

振り仰げば、囃子方の勇姿。
この一瞬、コンチキチンのお囃子に、見上げる全身が包まれます。
思わず合掌。
「疫病退散」の願いをこめた祇園祭の真髄を、素直に感じることができます。
後ろ姿も手を抜きません。意匠をこらした「見送り」と呼ばれるタペストリーもお見逃しなく。
これは、甲冑を着た中世ヨーロッパの騎士? はい、日本の題材ではありませんね。
どの鉾もよくよく見ると、結構エキゾティックなのです。

目の前を通り過ぎるのは、あっと言う間です。

もう遠くなって行きました。 

一基通り過ぎる度に、沿道の皆は少し静かになります。遠ざかっていくお囃子の音色を惜しむように、聞き耳を立てるのかもしれません。
巡行が終わると、京都の夏は、いよいよ本番です。

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