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【夢肉桂】ゆめにっき001

夢を見る時、それは大抵フルカラーでありフルサウンドでありフル触覚であるため、もはや眠りながら4DX一大スペクタクル映画を一本鑑賞したに等しい。

眠りから覚めた後でも、触覚すら思い出せるほどの夢だ、どんな設備の映画館も適うまい。
まざまざと思い出すことができる。しかも意外と面白かったりするので、覚えていたら書きとめていようと思ったnoteです。
見出し画像は内容と全然関係ありません。

どうしても構成上カッコ書きの補足が多くなるのと、状況や時系列の移り変わりが夢特有のふらふら具合なので、苦手な人は自衛をするのです。
何の責任も取らないし、何の深層心理を暴かれようともしていません。

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今朝(2018年7月19日の目覚め)見た夢、眠りの前半は夢も見ないほど眠っていたから、眠りの後半。
自分は男性であり、妹が一人いて、所属する集落(町の規模、市とかまでじゃない、町内会?)には祀ってある神様がいた。
土着の神で、現代日本にありながら毎年(か、定期的に)生贄を捧げる必要がある。

今年はなんと、己だった。

ベタだが自分には心に思う人がいて、その人に思慕を抱いたまま贄にさせられるんだけど、邪神はなんというかタコみたいな形をしている。
薄暗くて静かで、うねうねした手足のようなものと、どちらかといえばクラゲのような頭らへんがあった。クトゥルフみを感じていた、勝手に。

冷たくはなくて、暖かくもない。そいつは私を器用に引き伸ばして(小麦からできたゆるめのパン生地みたいな)丁寧に壺にしまう。

人間の形のまま柔らかさだけが増して、ゆるやかに折りたたまれた己は壷の底で痛くもなく苦しくもなく、ただ「ああ、藤原さん(片思い相手らしい)にもう会えないのか」と思って泣きそうになっていた。
泣いてたかもしれない。

しばらく経ったような気がして(夢のよくあるパターン、時系列が混雑)、突然、妹が己を助けにきた。
可愛い女の子から「お兄ちゃん!」と呼ばれるのは結構心にくるものがありますね、何かに目覚めそうだ。

さてこの妹、可愛いのは顔と声だけで、なんとまあ提案してきた解決策が何の解決にもなっていない、コラテラルダメージ for 己、みたいなことをしでかしてきた。

なんと、邪神に対して己の重い人「藤原さん」に見えるように術をかけたから、これでずっと己の主観から見れば藤原さんと一緒にいられるように思えるようにしておいた、とのこと。

お前そんな複雑で面倒な術が使えるならこの邪神自体どうにかできたんじゃねえか、とか思ったのはそろそろ目覚めかけている証拠である。

というかそれ本人の意思はどうした。あと藤原さんは同性だぞ、いいのか、そこに抵抗がないのはいいことだけどな、お兄ちゃんできれば本人がいいです。いやこの邪神可愛いところあるけど。

この辺りで覚醒、入眠と覚醒の前後は何だかぼやぼやしている。
目覚めた後に整理すると夢らしい夢を見ていた、と思うし以下のことを得た。

・自分たちが助かるためにただ一人犠牲にされた側の気持ちがわかった
 (俺の同意を得ろよ、せめて)
・好きな人にはできるだけ好きと言っておいたほうがいいこと
・思い人の性別が同性だったのは確実に自分自身が性別に無頓着であるから
・あのタコみたいな邪神、覚えてないけど可愛かったな。かわいかった、という感情を覚えた記憶だけがある
・ぬめってなかったのが高得点。あと美味しそう、純粋に(日本人だなあ)
・マンションの5階から逃げられないシチュエーションがあったと思ったんだけど、前後がわからない

夢の中で恋していたらしい「藤原さん」は一切顔も存在も気配も出てこなかったんだけれど、誰だ「藤原さん」。
なお、人生において関わった中に確か「藤原さん」は存在しないはずだが、先祖を辿ると源平合戦あたりから始まるらしいのでその辺のあれこれで何かがあったのかもしれない。
奥州藤原氏?修学旅行で行った平泉にはほぼなんにも感じてなかったけども、いま行けば何かあるのかしらん。

こうして整理してみると夢ながら一応すごい自分のことがよくわかるなあ、というあれこれを感じる。
いまのところ面白いので、人に語って聞かせられる基準を超えない限りはたまに覚えている夢の話をしようと思います。

完全に個人のことなので募金とかその辺とかは全然無関係に勝手にやる不定期のやつです。

※【夢肉桂】ゆめにっき
「日記」と「ニッキ」(シナモン)をかけたダブルミーニングにして「日晷」(日時計)と最後まで迷ったタイトル。
乾燥してるのに「肉」という生々しい字が使われるので、見ている夢にふさわしいと思ったゆえの造語。
あとニッキ味のもの、嫌いじゃないんですけど好んで食べるというほどでもない、という嗜好の距離感が個人的にちょうどいいからです。摂り過ぎると毒だしね。​

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