【西洋建築史】バシリカ・パラディアーナ(イタリア)
前回からの続きです.
平成22年の一級建築士試験には,次の知識が問われました.
【解説】
パラディオという建築家をご存知でしょうか.ルネサンス期に,はじめて,建築家なる者が誕生しますが,パラディオは,そんな建築家たちの代表格です.住宅や教会など多くの建築をデザインし,後世にパラディアン スタイル(パラディオ建築)と呼ばれる建築様式を確立させ,そのデザインは,ヨーロッパや全域やアメリカへ一代ムーブメントとして広がっていきました.
イタリア北部のヴィチェンツァにあるバシリカ パラディアーナは,数多くあるパラディオ建築の中でも傑作の一つと言われる.中世の市庁舎建築にルネッサンス様式(=ギリシャ・ローマ建築といった古典建築様式を模範とする様式)の2層のアーケードをファサードとして付加した裁判所建築である.
1階は開放的なアーケードとしており,2層のアーチの間には,ドリス式オーダーを配している.
そのファサードのデザインは,オーダーとアーチ(半円)の比例が美しく「パラディアン・モチーフ」と呼ばれる.60秒の動画解説は↓
問題文には,建築様式がバロック建築とあるが,バロック建築でなく,ルネサンス建築の後期の作品であるため誤り.
【解答】× 続く
【その他,参考となるYou Tube動画】時間のない方は視聴不要
以上
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