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【学科】ガラスの家(用途/週末住宅)
前回からの続き【建築作品を学ぼう♪】シリーズ
今回は,コネチカット州(アメリカ)に建つガラスの家.
■解説
~↓↓↓1分で解説!YouTubeショート動画↓↓↓~
ガラスの家は,ファンズワース邸(コチラ)が竣工される1年前の1949年に建築された.
![](https://assets.st-note.com/img/1689640663014-26AvuGJfQw.png?width=800)
設計者のフィリップ・ジョンソンは,ファンズワース邸を設計した設計者は,ミース・ファン・デル・ローエ(以下,ミース)のファンだった.ミースが設計中だったファンズワース邸の計画に強い刺激を受け,このガラスの家を自らの別荘(週末住宅)として新築する.ファンズワース邸と合わせてそのストーリーを覚えおくとよいでしょう.↓のYou Tube動画の解説が非常に分かりやすいです.
ガラスの家は,平屋建ての鉄骨造で,緑に囲まれた広大な敷地の一角に建てられた.インターナショナルスタイル(国際様式)の代名詞と言える鉄とガラスによって構成されるが,円形のコアや床には,歴史的な材料であるレンガも使用している.つまり,新しい建築手法(=インターナショナル・スタイル)に偏り過ぎず,歴史とのつながりも尊重した古典的な設計となっている点もガラスの家の特徴の一つである.
それまでの建築は,過去の建築様式(=古典様式とも言われ,過去の歴史とのつながり)に基づいた設計が主流であった.そこから脱却する形で,インターナショナル・スタイルが登場する.第二次世界大戦後,大量生産が可能となった鉄とガラスを中心に,世界中,どの地域でも,安く,短期間に質の高い建築を実現しようとした動きだ.
その室内はファンズワース邸同様に,ワンルーム空間となっているが,暖炉とバス,トイレ等の水回りを収めた円形平面のコアや,家具,オブジェによってリビング,ダイニング,そして,寝室といった領域に区分されている.
ソファや椅子はミースのデザインによるものを利用しつつも,フロア スタンドは自らデザインしている.
■学科試験ではどう問われる?
平成11年(1999年)の一級建築士「学科」試験で問われた知識です↓
【計画問題コードh11104】正しい記述かどうか?
ガラスの家(フィリップ・ジョンソン)は,広大な敷地の中に立つ別荘で,暖炉とコアによる明快な平面構成をもつ.
【解答】〇
■まとめ【サマリーキーワード】
✅ファンズワース邸をインスパイア
✅ワンルーム空間
✅円形平面のコアはレンガ造
✅コアには暖炉と水回り
■建物概要(製図試験対策用)
【建 物 名】ガラスの家
【竣 工】1949年
【階 数】地上1階建て
【構 造】鉄骨造
今回は以上です♪
次の建築作品へ続く.
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