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【勝浦市】世界をデザインできる人材を育成するための空き家再生プロジェクト

今,この国にはGAFAのように,この世界の仕組みをより良い方向へとデザインしたり,最適化できる人材が求められています.それには,この世界を自分ゴトとして考え,問題解決していける人財(以下,デザイン人財)の育成が必要不可欠です.

しかしながら,現状のお受験教育では,そういった人財を育成できません.多感な時期に,社会や地域の物語(ストーリー)に触れることがないまま,知識だけを機械的に詰め込んでいく教育によって,税金を払いたくないからと日本を捨て,海外へ移住してしまう経営者や,より報酬や待遇の高い企業への転職を繰り返すビジネスパースンが量産されています.

このままでは,この国は,これから先も輝きを取り戻せません.

そこで,今,千葉県勝浦市で,デザイン人財を育成するための挑戦が始まっています.所属する企業や地域社会,そして,この世界に対するアイデンティティ(自己同一性/地域や社会を自分ゴトとして考えられる感性)を涵養(かんよう)できる環境づくりを目指しています.それを地域外の企業なり,個人とも連携しながら進めております.協働して頂ける企業は現在も募集中です.地域ぐるみで歓迎します.

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ここで,千葉県勝浦市についてご紹介します.東京駅から特急わかしおで90分でアクセス可能な「さと海」,「さと山」が残る小さな港まちです.
気候は温暖で夏は涼しく,冬は暖かく,豊富な水産物にも恵まれ,430年つづく勝浦朝市は,日本の三大朝市の一つとしても数えられ,地域内外の皆さまに親しまれてきました.詳しくは,コチラ.交通アクセスは,コチラ

大自然がつくり出す景勝地をはじめ,豊かな自然と四季の移ろいを堪能できる場所でもあります.

そんな勝浦市に豊浜(とよやま)という地域があり,そこに妙海寺という地域から愛されるお寺があります.豊浜漁港を眼下に望む小山の上に建ちます↓

この寺は,豊浜地区の地域コミュニティ拠点となっており,結婚式が催されたり↓

地域のみんなで寺市を開催したり↓

近隣の主婦たちが郷土料理を伝えあうランチ会をしたり,そのための厨房スペースや,ライブやセミナー等を開催できるコミュニティホールもあります↓

そんな妙海寺が地域から愛される理由は,住職である佐々木さんが地域を懸命にデザインされているからです.佐々木住職は,勝浦市生まれ,勝浦市育ちのデザイン人財です.

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そんな妙海寺から歩いて3分ほどの位置に長年,空き家となっている江澤邸があります.

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老朽化が進む江澤邸は,豊浜の今昔物語を見つめ続けてきました.佐々木住職も江澤邸の維持管理に尽力しております.そんな江澤邸は地域の物語を見つめてきました.コチラ(地域のフリーペーパーいすむすびより).

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今から110年前の明治43年,44年.勝浦市は訪れる観光客で多いに賑わっていました.その賑わいは当時の新橋(東京都港区)に匹敵するものであったと市の文献に記録されています.豊浜地区の先人たちは知恵を絞りながら,地域の「稼ぐ力(=新しい価値の創造力)」を生み出していました.

しかしながら,その事実は時の経過とともに風化し,地域の大人達はその物語を知りません.当然,子ども達にも引き継がれない.一方で豊浜地区の過疎化は勝浦市内の中で最も深刻で,現在,豊浜小学校には全校生徒が40名程しかおりません.

そこで,豊浜小学校(千葉県勝浦市)の全校生徒に,地域の物語(ストーリー)を江澤邸を題材に語り継いでいく取組みが地域の建築士会を中心に始まっております.

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さらに,勝浦市には,未来を担う子ども達の教育に熱心で,勝浦中学校では,地域の大人たちによる『まるごと共育プロジェクト』も始まっています.

佐々木住職も後進育成に熱心で,後輩の中学生たちにデザイン人財について考え方を共有されています↓

また,国策としてのGIGAスクール構想により,勝浦市内の全小中学生には2021年4月より無償でタブレットが配布され,ICT教育も本格化し始めました.子ども達とタブレットを通して繋がりあえるようになりました

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長年,空き家となり,解体が予定されている江澤邸を再生し,先人たちからの受け継いだ物語を江澤邸という形ある姿で後世へと引き継いでいきたい.そのプロセスを子ども達や地域外の協力者の皆さんと共有していきます.それこそがのデザイン人財を涵養をもたらすと信じています思えてなりません.とは言え,まだまだ協力者が足りません.一緒に物語のある未来を生み出していきませんか.地域の物語を風化させないために,建物という形ある姿で後世に引き継いでいく取組みにみんなで挑戦してみませんか?

現在,一緒に活動して頂ける地域外の企業や個人を募集しております.まずは,現案内させて頂きたいです.ご検討いただければ幸いです.

連絡先
デザイン人財育成プロジェクト 推進委員会
広報担当/荘司 和樹(千葉県建築士会)宛
yesubu@yahoo.co.jp
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