【学科】ロメオとジュリエット(用途/集合住宅)
前回からの続き【建築作品を学ぼう♪】シリーズ
今回は,ドイツはシュトゥットガルトにあるロメオとジュリエット.
Google Earthはコチラ.
■解説
~↓↓↓1分で解説!YouTubeショート動画↓↓↓~
屋上テラスやアトリエのある高層集合住宅で,ロミオ棟とジュリエット棟の2棟で構成される.設計は,ドイツの建築家,ハンス・シャロウン.
敷地は↑図のように東西に伸びており,その東側にロミオ棟(20階建ての塔状住棟),西側にジュリエット棟(12階建てで,中庭を取り囲むように弧を描く平面)を配置し,これらの2棟の高層集合住宅を互いに対照的な形態で向き合わせている.
↑のように,敷地西側のジュリエット棟は,高度の低い西から日照が各住戸と広場に届くように,西向きのボリュームを抑えていく階段状の形態となっている.
平面図はコチラ(ロミオ棟はホール型(EV等のコアを取り囲むように住戸を配置),ジュリエット棟は片廊下型の住棟配置).
直角部分が少ない不整形のプランで,バルコニーは鋭角で四方に突き出している.四角を組み合わせたプランに対し,有機的な建築と呼ばれている.
竣工は1959年で,同時期に日本では前川國男による晴海高層住宅が新築されている.
■学科試験ではどう問われる?
昭和63年(1988年)の一級建築士「学科」試験で問われた知識です↓
【解答】〇
平成5年(1993年)には↓のように問われました.
【解答】〇
■まとめ【サマリーキーワード】
✅ロミオ棟とジュリエット棟からなる高層集合住宅
✅設計は,ハンス・シャロウン
✅不整形な平面による有機的建築
■建物概要(製図試験対策用)
【建 物 名】ロメオとジュリエット
【竣 工】1959年
【階 数】ロミオ棟:地上19階建て ジュリエット棟:地上12階建て
【構 造】鉄筋コンクリート造
今回は以上です♪
次の建築作品へ続く.
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?