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【日本建築史】国宝茶室3名席

前回からの続きです.
日本には,国宝として愛されている3つの茶室があり,国宝茶室3名席と呼ばれています.

1.妙喜庵待庵(みょきあんたいあん)/千利休 作

2.如庵(じょあん)/織田有楽斎 作

3.密庵(みったん)/小堀遠州 作

いずれも一級建築士「学科」試験問題として出題されていますが,この3つの茶室のデザイナーは,師匠と弟子の関係にあります.そういったバックストーリーを知っておくと日本建築史は一層,面白くなります.

妙喜庵待庵を建てた千利休については,↓の動画が分かりやすいです.ラジオ替わりにお聴きください.1.5倍速や2倍速でも聴き取れます.

千利休の弟子が如庵を建てた織田有楽斎(おだうらくさい)です.キリシタンでもあり,洗礼を受けた後はジョアンと名乗りました.なので,どれが織織田有楽斎の茶室かわからなくなった場合は,クリスチャンネームっぽいのものを探してください.タイアンやミッタンは,クリスチャンネームっぽくないので.

千利休の孫弟子が小堀遠州(こぼりえんしゅう)です.綺麗寂び(きれいさび)という美的概念を生み出しました.綺麗寂びをぶっちゃけ解説すると「侘び寂びってのは,美しいのだけどぶっちゃけ退屈だから,ちょっとはカッコよくしてみようよ」というものです.

上記の3つの動画での解説を聴いて頂くと千利休や織田有楽斎,小堀遠州に興味がわいてきませんか?その上で,如庵や密庵の出題のされ方を紹介していきます.
続く

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