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【学科】環境設備で点数を稼ぐための解説

概要

2023年3月26(日)10時〜,一級建築士「学科」試験対策として,「環境設備」についてオンラインでのLive講義を行います.ビジュアルで理解して頂くために,製図試験で学ぶプランや要点記述等を使って解説します.学科合格後,製図試験にも一発合格するための知識武装にもなります.新問題対策としても得点力アップにつながるでしょう.

建築設備をプランを使って仕組みを理解
AHUのしくみ(エアフィルター,冷却コイル,加湿器)
給排水衛生設備の仕組みをぶっちゃけ解説
空調設備の仕組みをぶっちゃけ解説

有料(1,100円)となりますが,どなたでも参加可能です.合格ロケットユーザーは無料でご参加頂けます.申込みはコチラ.合格ロケットユーザーは申込不要です.当日,アプリのトップ画面にある「オンライン講義」からご参加ください!

当日のスケジュール
10:00〜10:55 建築設備の解説
 休憩(5分)
11:00〜12:00 建築設備の解説(資料はコチラ
12:00〜13:00 お昼休憩
13:00〜14:00 環境設備に関する要点記述の解説+質疑応答


システム天井についてのYou Tube解説は↓(倍速でご視聴可能)


フリーアクセスフロア(OAフロア)のYou Tube解説は↓(倍速で視聴可)


製図試験で求められる要点記述

令和元年 10月試験「美術館の分館」
令和元年 12月試験「美術館の分館」
令和2年 製図試験課題「高齢者介護施設」
教育的ウラ指導の練習課題
平成29年 製図試験課題「小規模なリゾートホテル」
平成28年 製図試験課題「子ども・子育て支援センター(保育所,児童館・子育て支援施設)」
上記の補足図

【番外編(復習用)】換気・通風に関する学科試験対策用のYou Tube動画

通風の考え方については,コチラ↓も分かりやすいです.建築常識として知っておきましょう.


【番外編】排煙設備って何?(You Tube解説)

【番外編】通気管って必要?(You Tube解説)


関連する過去問の知識_パッシブ デザイン系

【環境・設備/問題コード01013】正しい記述かどうか?
パッシブデザインは,建築物自体の配置・形状,窓の大きさ等を工夫することにより,建築物内外に生じる熱や空気や光等の流れを制御し,暖房・冷房・照明効果等を積極的に得る手法をいう.

【解答】◯
「パッシブデザイン」は,ポンプや集熱器などの設備をできるだけ用いずに,建築物の構造や間取り,方位などの工夫等により,暖房効果,冷房効果,照明効果等を積極的に得ることを意図した設計手法である.

【環境・設備/問題コード21014】正しい記述かどうか?
パッシブデザインは,対象地域の気候や風土を十分に把握した上で,特別な装置や動力を用いた機械的手法を主体として,暖房効果,冷房効果,照明効果等を積極的に得ることを意図した設計手法である.

【解答】×

【環境・設備/問題コード28062】正しい記述かどうか?
パッシブクーリングの原則は,日射熱の侵入を極力排除したうえで通風を図り,自然エネルギーの利用により室内空気を冷やすことである.

【解答】◯

【環境・設備/問題コード01062】正しい記述かどうか?
コンクリート躯体を蓄熱体として利用するためには,「外断熱とすること」,「開口部からの日射を直接コンクリート躯体に当てること」,「コンクリート躯体を直接室内に露出させること」等が有効である.

【解答】◯

【環境・設備/問題コード27054】正しい記述かどうか?
ダイレクトゲインは,窓から入射する日射熱を蓄熱体に蓄熱させ,日射が少ない時間帯に放熱させ暖房効果を得る方式であり,蓄熱体の熱容量を大きくすることが望ましい.

【解答】◯

【環境・設備/問題コード01063】正しい記述かどうか?
クールスポットは,外気温度が建築物内の温度以下となる夜間を中心に,外気を室内に導入することによって躯体を冷却する方法であり,冷房開始時の負荷を低減し,省エネルギー化を図ることができる.

【解答】×
クールスポットは,熱中症対策の一環として,街区に設けられたベンチや休憩スペースのことである.地球温暖化やヒートアイランドの傾向が進行する中,木立や水を利用したクールスポットの創出・活用が望まれている.問題文は「ナイトパージ」の記述のため誤り.

【環境・設備/問題コード22013】正しい記述かどうか?
自然エネルギーを活用する建築においては,建築物の形態や配置,開口のとり方や断熱等,建築の基本的な構成に配慮することが重要である.

【解答】◯


関連する過去問の知識_アースチューブ系

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【環境・設備/問題コード22161】正しい記述かどうか?
郊外に建つ研修センターにおいて,空調負荷の低減を図るために,地下の設備配管ピットに外気を通すクールチューブ・ヒートチューブを採用した.

【解答】◯
「クール(ヒート)チューブ」とは,地中に埋設した管内に空気を送り込み,夏季には地中温度が外気温より低くなることを利用して冷気を得ることが可能な方式をいう.また,冬季には,取り入れ外気の余熱に利用することもできる.

【環境・設備/問題コード01064】正しい記述かどうか?
アースチューブは,地中に埋設したチューブに空気を送り込み,夏期には冷熱源,冬期には温熱源として利用する方式であり,一般に,外気温度の年較差又は日較差が大きい地域ほど熱交換効果が大きい.

【解答】◯

【環境・設備/問題コード28064】正しい記述かどうか?
クールチューブは,外気温が低下する夜間に自然通風を図り,居住者に涼感を与えるとともに,室内の蓄熱体の温度を下げ,翌日の室温上昇を抑える方式である.

【解答】×
「クール(ヒート)チューブ」とは,地中に埋設した管内に空気を送り込み,夏季には地中温度が外気温より低くなることを利用して冷気を得ることが可能な方式をいう.また,冬季には,取り入れ外気の余熱に利用することもできる.問題文は,「ナイトパ-ジ」の記述のため誤り.


関連する過去問の知識_日照・日射系


【環境・設備/問題コード21044】正しい記述かどうか?
建築物の開口部に水平の庇を設ける場合,夏期における日射遮蔽効果は,南面より西面のほうが小さい.

【解答】◯
夏期には太陽高度が高くなるため,南面窓に設けた水平の庇による日射熱の遮蔽効果は大きいが,午後には太陽高度が低くなるため,西面窓に水平の庇を設けても日射熱の遮蔽効果は小さくなる.

【環境・設備/問題コード27064】正しい記述かどうか?
我が国において,建築物の開口部に水平の庇を設ける場合,一般に,夏期における日射遮効果は,南面より西面のほうが大きい.

【解答】×

【環境・設備/問題コード21041】正しい記述かどうか?
鋸屋根(のこぎりやね)の垂直面に設けた開口を北向きとした場合,安定した天空光を室内に導くことが可能である.

のこぎり屋根

【解答】◯

【環境・設備/問題コード28061】正しい記述かどうか?
十分な日射が得られる北緯35度の地点において,建築物が受ける日射量は,冬期においては南面が多く,夏期においては水平面・東西面が多いことから,集熱窓を,南面で大きく,東西面で小さくすることが省エネルギー上有効である.

【解答】◯


関連する過去問の知識_その他

【環境・設備/問題コード27063】正しい記述かどうか?
一般に,外側ブラインドは,内側ブラインドに比べて,冷房負荷を低減することができる.

【解答】◯


【環境・設備/問題コード23052】正しい記述かどうか?
都市部にある建築物の屋上に高反射性塗料を塗ることにより,ヒートアイランド現象を抑制する効果が期待できる.

赤外線は「赤ちょう(超波長)ちん」

【解答】◯

高反射性塗料(高日射反射率塗料)は,塗料の中に含まれる特殊顔料の作用によって,太陽光のうち,近赤外線領域の光を高いレベルで反射し,熱の吸収,輻射(熱を持った物質が赤外線を出す現象)を軽減できる塗料をいう.

【環境・設備/問題コード29053】正しい記述かどうか?都市部にある建築物の屋根及び屋上に高日射反射率塗料を塗ることにより,ヒートアイランド現象を抑制する効果が期待できる.

【解答】◯


【環境・設備/問題コード27051】正しい記述かどうか?
壁面緑化は,緑化による視覚効果が得られるとともに,空調負荷の軽減による二酸化炭素排出削減効果も期待できる.

【解答】◯
壁面緑化は,高反射面(白色の金属板を設置した面など)よりも温度低減効果が高く,緑化による視覚効果が得られるとともに,空調負荷の軽減による二酸化炭素排出削減効果も期待できる. 

【環境・設備/問題コード24172】正しい記述かどうか?
事務所ビルの計画において,外壁面を緑化するため,植物の育成のための支持材や十分な土壌基盤を確保する工夫をした.

【解答】◯
外壁面を緑化する方法には,下方から植物を登はんさせて緑化する「登はん型の壁面緑化」,植物を垂れ下がらせて緑化する「下垂(かすい)型の壁面緑化」,壁面に緑化用のコンテナや緑化パネルを取付ける「植栽基盤造成型の壁面緑化」などがあり,支持材や十分な土壌基盤を確保する工夫する必要がある. 


【環境・設備/問題コード3051】正しい記述かどうか?
外壁や屋上から離れている居室に設ける光ダクトの設計において,ダクト内の光の反射回数を減らすために,ダクトの曲がりを少なく,断面積を大きくした.

【解答】◯
光ダクトは,自然光を建築外部から取り込み,内側がアルミミラーになっているダクトを通し,必要な場所に光を運び込み室内に明るさをもたらす技術である.光ダクトの設計において,ダクト内の光の反射回数を減らすために,ダクトの曲がりを少なく,断面積を大きくする事が望ましい.


【環境・設備/問題コード25204】正しい記述かどうか?
日本におけるZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは,建築物における一次エネルギー消費量を,建築物・設備の省エネ性能の向上,エネルギーの面的利用,オンサイトでの再生可能エネルギーの活用等により削減し,年間での一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロ又は概ねゼロとなる建築物である.You Tube動画解説(2:39)はコチラ

【解答】◯

【環境・設備/問題コード04201】正しい記述かどうか?
ZEBの定義には,「ZEB」,「Nearly ZEB」,「ZEB Ready」及び「ZEB Oriented」がある.

【解答】◯ ↑のYou Tube動画参照.

【環境・設備/問題コード04204】正しい記述かどうか?
ZEBを実現するためには,エネルギー消費量の削減が必須であり,再生可能エネルギーの導入のみでは不十分である.

【解答】◯

【環境・設備/問題コード04203】正しい記述かどうか?
ZEBは,既存の建築物であっても,建築物の改修時に,外皮の断熱強化,設備の高効率化等を行うことによって実現可能である.

【解答】◯

【環境・設備/問題コード04202】正しい記述かどうか?
ZEBを実現するための省エネルギー技術のうち,搬送機器のインバータ制御やLED照明はパッシブ技術に含まれる.

【解答】×
集熱器,ヒートポンプ等により太陽熱を積極的に利用する技術を「アクティブ技術」という.「パッシブ技術」とは,ポンプや集熱器などの装置をできるだけ用いずに,建築物の構造や間取り,方位などの工夫等により,積極的に太陽熱を利用しようとする技術である.ZEBを実現するための省エネルギー技術のうち,搬送機器のインバータ制御やLED照明は「パッシブ技術」ではなく,「アクティブ技術」に含まれる.よって誤り.

【環境・設備/問題コード03013】正しい記述かどうか?
ZEBは,資源の有効な利用を確保する観点から,「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」(建設リサイクル法)によって定められた分別解体及び再資源化等の実施義務の対象となる建築物のことである.

【解答】×
建設リサイクル法における分別解体及び再資源化等の実施義務の基準として「建築物の解体工事で床面積80㎡以上」,「建築物の新築又は増築工事で床面積500㎡以上」等があるが,ZEBとの関連性は無い.よって誤り.


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