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ゴールデン・ガーデン・ガーディアン

サイラスは小型ガトリングガンの熱が収まるのを待ち、頭を変形させた。
俺はそれを見て、ハイスピードカメラの映像を思い出した。花が咲くやつだ。
「怪我はありませんか」
「無いよ。あんたのおかげ」
「それは良かった。しかし、昨年より"時期"が早い」
時期。俺は空を見上げた。黄金色の葉をつけては落とす木々の枝。
サイラスはガトリングガンだった手でティーポットを拾い、鋼鉄の立方体でしかなかった顔を歪めた。
「それ、高いのかい」
「高い、という次元ではないですね。値はつけられない」
ヒュウ、と俺は口笛を吹いた。そのスーツはサヴィル・ロウで?破れても自動修復されるスーツがあるかは知らねえけど。
「この屋敷なら、支払いの方も期待できそうだな」
「それはあなたの働き次第」
執事は眼鏡の奥でウィンクした。
「その姿、自由自在なのかい?見たところ30後半ってところか。俺とそんなに」
「静かに……来ます」
屋敷を囲む木々が、不気味に揺れた。

【続く】

#逆噴射プラクティス #小説 #異形頭 #逆噴射小説大賞

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