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ジャンプ台で、心のテイクオフ

「世の中は、欲しいもので溢れている」

そんなテレビ番組のタイトルに『カチッ』となる。

私が欲しいものは、何処にあるのだろう?


私が「パーキンソン病」と診断さた13年前。

病院の帰り道。

夫は、私を札幌の大倉山ジャンプ台に連れて行ってくれた。

5月の爽やかな風が気持ちよかった。

勿論、ジャンプ台には雪は無いが

リフトで、スタート地点まで登ることができた。

そこから見下ろす景色は、

素人には、到底恐ろしい、

急こう配のスロープだった。

一瞬。

そこから、飛び降りたい衝動を感じた。


今、手元にある写真は、

無事に降りてきて、手を広げている私。


あの時から、

ずっと、

下を見ながら、上を向いて歩いている。


だからここでは、

ちょっと下向きな自分もいることを

書いて行こうと思います。


暗くならずに下向くのも、悪くない。

何かいいものが落ちているかも知れないし。






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