中国の地政学的リスク対応は?キューピー株主総会


質問:倫理規定の情報セキュリティの徹底についてお伺いしたいのですけど、昨今地政学的リスクが高まっている。特に中国に対してサイバーセキュリティとか国家安全保障法とかスパイ法が強化されている中で、当社中国に工場もある。情報セキュリティ、例えば製造工程でブラックボックス、企業ノウハウになっている部分に関して、情報開示を求められた場合、当社としてどのような対応を取るのか?個人情報についても例えばスパイ容疑があると難癖をつけられた場合に、どの様に守っていくのか?ということについてお伺い出来ればと思います。
司会:担当から回答いたしますが、その前に質問の趣旨を確認いたします。情報セキュリティというのはこれからの企業活動に非常に大切なテーマである。国内海外ともに重要であるが、海外、特に中国でビジネスをするにあたって、情報セキュリティは重要だ。そのことについて具体的にどのようにしているのか?製法等のブラックボックス化はしているのか?個人情報の扱いはどうなっているのか?そのあたりを教えてほしいそのような趣旨でよろしいのでしょうか?
質問(マイク無しで):法律で情報を求めることが出来ると思うのですけど、ここに会てあるのは内外の法律に遵守されると書いてある。ですから中国の法律を遵守されるのか?当社の利益を守るためにブラックボックスを守るのか?守ることを優先して場合によっては撤退するのか?ということをお伺い出来ればと思います。
司会:各国には法律もあるそれも含めて担当役員からお答えいたします。
担当役員:当社は中国等で活動しています。特定の国ではなく一般的なことで回答いたします(以下省略)。
司会:中国というのは非常に大きなマーケットがある反面難しさも併せ持っています。それを認識したうえで中国の沢山のお客様に日本発の食提案をしていきますが、あまり無防備にするということは出来ませんので、社内ではガバナンス委員化でしっかりと議論をしていますし、私自身も中国を訪問し、当時の日本大使と面談して日本企業がどの様にビジネスをすればいいか?相談をしています。慎重に丁寧にビジネスの可能性を求めていきたいと思います。
<備考>
カンファレンスホールを借りての総会。参加株主は100名オーバー?
担当役員には一般論ということで誤魔化されたが、司会者は現地の日本大使館と相談しているということから、中国に対するカントリーリスクは認識していることがわかりました。現実的な対応だと思いますので取り敢えずは釘を刺す効果があったと思います。

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