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CCR 投資指標

こんにちは。大家兼不動産屋の廣田です。

今回の記事では、投資指標の一つである「CCR」について書きます。

CCRとは

CCRとは、投資分析の指標に一つで、自己資金配当率、自己資金利益率などと言われてます。Cash on Cash Returnの頭文字を取って表されます。

投資した自己資金に対して、得られるCFの割合を示した数値で、数値が高い方や投資に効率が良いと言えます。

CCR = 税引き前CF ÷ 自己資金 × 100 [%]

自己資金に対する指標であるCCRに対して、ROI(Return On Investment)と言われる指標は、投資総額に対する得られるCFの比率を表したものです。

ROI = 税引き前CF ÷ 総投資額 × 100 [%]

CCRとROI

投資総額が1億円で、年間の家賃収入1千万円の物件を運用した場合の、CCR、ROIを借入額を変化させて計算した結果は下表です。

LTV別 CCR ROI

投資資金全額を自己資金で賄った場合は、
   CCR = ROI (A)
となります。

借入金で投資資金を調達した場合は、借入金の返済があるため、ROIは、下がりますが、CCRが逆に上がります。

投資総額を全額借入金で調達した場合は、CCRは計算できません。(0で割ることになるため)

CCRは高いほうが良いのか

CCRの数値は高いほうが、投入する自己資金の回収する期間が短くなるため、投資の効率は良いと考えられます。

しかし、CCRがより高くなるように借入金の比率であるLTVを高くしようと考えても、物件の評価や個人属性、実績の関係で、金融機関からの希望する額の融資を受けられないケースもあります。

また、LTVが高くなると、CCRの比率は高くなりますが、CFの金額は小さくなるため、借入金のリスクが高くなります。

CCRが高いことが、必ずしも良いとは言えません。

まとめ

CCRは、投資分析をする指標に一つです。CCRだけで、投資判断を刷ることは、危険です。投資判断を刷るときは、一つに指標に偏らず、総合的判断するようにしましょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日はこの辺で、次回また。

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