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リーマンショックで空室増加 ~賃貸経営の事件簿~

こんにちは。大家兼不動産屋の廣田です。

「リーマンショック」って覚えていますか?
個人的に、「リーマンショック」は忘れられない事件です。今回の記事は、「リーマンショック」よる空室増加について書いていきます。

リーマンショックとは

リーマンショックは、2007~2008年の世界的な金融危機の通称です。2008年9月15日に、アメリカの大手投資銀行のリーマンブラザーズグル―プが、経営破綻したこと捉え、「リーマンショック」と日本では呼ばれています。

バブル崩壊後、停滞していた経済が、2007年頃は、少し回復に兆しが見えたように感じていましたが、「リーマンショック」で、一気に景気が停滞してしまいました。

派遣切りによる空室増加

私の物件の近くには、大手メーカーの工場がありました。この工場の従業員の需要やその工場へ作業員を派遣する人材会社が寮として借りる需要があり、リーマンショック前までは、空室の心配はほとんどない地域で、
「賃貸経営って楽な商売だな」と思っていました。

ところが、リーマンショックの影響で、景気が減速し、「派遣切り」と言って当時問題になった事態が発生しました。この影響をうけて所有している単身用アパート20室のうち7室が、ほぼ同時期に解約となりました。この7室は、人材会社の寮として借りてもらっていた部屋でした。

潮目が変わった

当時は、新築のアパートを手掛けていたこともあり、あまり、空室について心配していませんでした。今までの経験でも、空室が出ても、すくに次の入居者が見つかるという感覚で、管理会社に置かせておけば、大丈夫と考えていました。

ところが、7室の空室は、なかなか入居者は決まらず、新築のアパートが完成した、2009年の秋の時点では、4部屋が空室もまま、半年以上経過している状態です。

管理会社へ相談しても、
「今は、お客さんはいないのでしかない」という回答し変えられませんでした。それまでは、空室が半年以上続くという経験がなかったので、「管理会社の任せておけば大丈夫だろうか」と思うようになり、書籍やインターネットで情報収集を始まました。

今、思い返してみると、「リーマンショック」前の賃貸経営は、あまり心配することなく、管理会社に任せておけば、そこそこの経営が可能だったのが、「リーマンショック」後は、大家さんとしても、いろいろ考え行動していかないと賃貸経営ができなくなっていたように思います。個人的な感想ですが、まさに、賃貸経営を取り巻く環境の潮目が変わったと思います。

空室対策の実行

最終的に満室になるまでには、1年かかりました。空室がなかなか埋めらない頃は、このままずーっと埋まらないののではないかという恐怖を感じていた時期もありました。

物件チラシの作成、ステージング(当時は、モデルルーム化、ドレスアップと呼ばれていました)、仲介会社への訪問営業、など、空室対策を言われる手法をできることから試していきました。最初のうちは、あまり楽しいとは思えませんでしたが、一部屋でも、決まると達成感が得られ楽しくなっていきました。

まとめ

リーマンショックの時の7室の空室は、賃貸経営の中でつらい出来事で一つですが、自分で動くことで、経営を出来ると気づくことができました。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今日はこの辺で、次回また。

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