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最寄り駅徒歩5分って本当! 物件広告の見方

こんにちは。大家兼不動産屋の廣田です。

不動産の広告には、最寄り駅までに距離を「徒歩○○分」と記載されています。今回の記事では、この「徒歩○○分」について書いて行きます。

徒歩 所要時間の決まり

不動産の広告上に表記されており、徒歩での所要時間は、80mを1分として計算されています。
これは、不動産公正取引協議会連合会という団体が出している「不動産の表示に関する公正競争規約」の中で決められています。

例えば、ある物件の最寄り駅までの距離が、340mとすると

  340m ÷ 80m ≒ 5分(小数点以下は切上げ)

となります。「5分」と表記されている距離は、321~400mということになります。

ここでいう距離は、直線距離ではなく、実際に歩く経路の道路距離になっています。

この所要時間は正確か?

広告に表示されている時間と、実際に現地で歩いた場合の時間に、ギャップが生じる場合があります。

ギャップの生じる原因として
  ・歩く速度の違い
  ・距離を測るときに起点終点の考え方
  ・信号、踏切
  ・坂道・階段
などがあります。

歩く速度の違い

人の歩く速度は人それぞれ違うため、実際の所要時間とギャップが生じます。80m/分は、普通の人の歩く速度より遅めの設定になっているようです。

起点終点の考え方

距離を測るときに起点終点は、物件の敷地から道路への出入り口と、駅に入る出入口起点終点として、距離を測って計算しています。物件の玄関から、道路に出るところまでの距離や駅に入り口から改札口までに距離は含まれていません。

敷地が広く、道路へので出口が複数ある場合は、一番駅に近い出入口を起点終点として距離を測ります。駅も同様で、物件から一番近い出入口を起点終点として距離を測ります。

実際に歩いて物件の玄関から、駅の改札口までの所要時間を測ると広告に記載されている所要時間とのギャップが生じます。

信号、踏切

駅までに経路に、信号や踏切がある場合の、ギャップの原因になります。経路上に信号や踏切がある場合は、タイミングによって徒歩の所要時間が変化します。

坂道、階段

距離の測定は、地図上での経路の道路距離から測定しているため、坂道や階段は考慮されていないため、所要時間のギャップが生じます。

駅までに経路上の坂道や階段などの高低差がある場合は、物件の人気にも影響が大きいため注意したいポイントです。

まとめ

物件の広告に表示されている、最寄り駅までの徒歩の所要時間は、
  80m = 1分 徒歩経路の道路距離(≠直線距離)
  敷地の出入り口が起点終点
  信号、踏切、坂道、階段は考慮さていない
などの理由で、実際に歩いた場合の所要時間との間にギャップがあります。

物件を見に行く際には、駅まで歩いて見て、実際に歩く所要時間や道路の高低差も確認しましょう。

最後までのお読みいただきありがとうございました。
今日はこの辺で、次回また。




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