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「みんな」ではなく「あなた」と向き合うこと

僕は1つ決めていることがあって、「みんな」という言葉を極力遣わないようにしています。事業をしていて「みんな」ほど響かない言葉は無いなというのがあるけど、何より僕が逆の立場になった時に、「みんな」と声がけされるのがすごく嫌だからと思っていて、まあ、例えば「参加者の皆様」とかそれしか表現しようがない場面もあるとは思うんだけど、それでもそれ以外の表現は無いか?伝え方は無いか?と考えるようにしています。

「みんな」というとその場にいる全員を指しているように思えるけど、実は誰も指していない場合があるかもしれない。これまでメディアの数も少ない、いわゆるマスが強い時は、それで良かったのかもしれないけど、今はこれだけの情報量で、それを”砂の一粒”時代とはさとなおさんの言葉ですが、その中で情報を届けるとなると、やっぱり「あなた」にコミュニケーションを図らないと行けない。とんでもなく回り道かもしれないけど、それが1番の近道なんだと信じています。

今はD2Cと言って、企業がユーザーと直接やり取りするという考え方が流行ってるし、そのように移行していく企業も多いと思うけど、直接というのは、企業とお客さんとのやりとりするのではなく、「あなた」とやりとりするという前提がないといけないんだと思う。

コロナもあって、人と人との交流が減っていく中で、どうやって「あなた」とやり取りするのか。それこそが一番大事だと考えていて、僕が店に立って購入してくれるお客さんと直接話しをすること、オンラインで購入した場合には、手書きで気持ちをお伝えすること。そんなことが必要だと信じているのもそこです。

■僕がこの1年で1番嬉しかったこと

僕自身がここ1年で1番嬉しかったのは、昨年Hi-TimeのOPEN時施工をしてくださったカドヤ建設の社長さんから、入金直後「ありがとうございました」と電話をいただいたことでした。

ここ5年位、気持ち的には僕のメンターで、困ったことがあるといつも相談していました。一昨年、閉店したカドヤスーパーの冷蔵庫をビールの貯蔵用に復活させてくれたり、使っていなかった、カドヤスーパーの駐輪場跡地をHi-Timeの場所として使ったらどう?と言って、持ち主に交渉してくれたのもその社長さん。

彼がいなかったら、5年前、このアキナイ山王亭を出ていったかもしれない。それくらい支えてくれた人からもらう「ありがとう」はなんとも言えない嬉しさだし、ちゃんとこれまでのことは差し置いても仕事においては、「ありがとう」なんだと思う。それはローカルでずっとやり続けてきた社長さんだからこその配慮なのかなとも思った。

今、たとえば給料だって、口座振り込みだし、仕事をすればお金もらうの当たり前でしょ?っていうのもあるけど、それでもその行為に対して、ありがとうがあると、きっと続いていくやり取りになる気がします。

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■キリンビールサロンの最終回

そんなことを書いていた中で、参加していたコロナ禍で1年半空いてしまったキリンビールサロンの最終回が今日あって、まさか講師の草野さんから、卒業生に向けて、それぞれのメッセージもすごいんだけど、まさかのビールもその人に合わせてセレクトして送ってくれた。

こんなものもらったら、そりゃ嬉しいに決まってるじゃないですか。サロン中、そしてその後も丁寧に見てくださっているというのがわかって嬉しいし、冊子になっていて、他の人のも読めるのが最高ですね。「あなた」と向き合った結果が全体になっていて、だからこそ参加者の満足度も高い。

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ほんとすごいなと思うし、嬉しいし、こういうコミュニケーションをもっともっとしていきたいと感じました。

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