CHIYO(宇野千代さんモデル)の販売を終了します!
大森山王ブルワリー第5弾「CHIYO」の販売を8月で終了します。
「CHIYO」は僕にとっても、大森山王ブルワリーにとっても大事な大事なビールです。(僕のスマホの待受は未だにCHIYOです)
それを終了することにするというのは、どんなことなのか、今日はそんな話しをさせていただきたいと思います。
まず、CHIYOは2021年8月8日に発売しました。
この日はオリンピックの閉会式の日でした。その後のパラリンピックの素晴らしいクリエイティブと対象的に、オリンピックに関しては、古き、悪しき日本のこれまでが出たような気がしました。なので、あえてその日に「It's Hi-time to say hello to the next generation. 」というメッセージと共にリリースしました。
ここに込めた思いは、「未来の世代にバトンを渡そうぜ」でした。
あの当時、覚えている方も多いかと思いますが、コロナウィルスのデルタ株が猛威を振るい、とても暗い世の中になっていました。僕が尊敬する高校時代の先輩もコロナで亡くなりました。特に自分のことで精一杯だった時期。そんな中、どうしても自分たちのことを考えがちだけど、大変な今だからこそ、未来を考えようと自分たちを奮い立たせるのがこのビールでした。
下記の説明にあるように、このビールは「馬込文士村」の礎を築いたと言われる「宇野千代」さんがモデルです。
彼女のことを調べているうちにそれまで聞いていた「恋多き女性」という一面だけではなく、それよりも「光」を感じたものでした。
皆が見つけていない光を見出し、誰の意見ではなく、私の感性を大事にその光を大切に育てた。どんなものごとにも関わる人にも、そこに「灯(光)」を見るような人という印象を受けました。だから、このCHIYOのラベルは、同じものが1つとないのです。
このテーマ、東京∞景のテーマと同じです。
それくらい、僕が大森山王ブルワリーがやりたいことなのです。
3年前、CHIYOの発売とともにやりたいことがありました。
それは自分たちでも未来へのバトンを作るということでした。
具体的には、CHIYOの売上の一部を未来の世代向けに使うことができないか、そう考えていましたが、なかなかアウトプットが見いだせずに形にできませんでした。
3年経って、大森山王ブルワリーをリニューアルプランニングする中で、このテーマが改めて大きいことだと感じました。
なので、CHIYOを終売し、1つのビールではなく、大森山王ブルワリーのリニューアルのど真ん中にしたいと考えました。
CHIYOの発売から3年間で色々変わりました。
サンデーカンパニーという組織はありつつも、まだ僕がほぼ回していた時代から、これまでの活動、学校を通して個性豊かなチームができました。今ならこの大難題に立ち向かえるのでは?と思ったことがこの決断を後押ししてくれました。
CHIYOはビールから、概念に変わります。
疑うことから始めるのではなく、信じてみることから始める。
だからこそ、次の展開が生まれて続いていく。
そして、あるがままのものに灯を感じ、そこに浸ってみようという姿勢でいることで、ともに輝き、他の人をも輝かしている。
これこそが「千代=続いていく」ということ。
それを自分たちの世代ではなく、未来の世代に目を向ける。
そのための試みをしていきます。
その話しはまた明日にでも書きたいと思います。
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