見出し画像

大森山王ブルワリーのリニューアルを一緒に作り上げるデザイン会社を募集します。

今回、僕たち大森山王ブルワリーのリニューアル、リブランディングに際して、まるっとデザインを一緒に作り上げる会社を募集します。

今年度を予定している、大森山王ブルワリーのリニューアルのコアは未来の社会を考え、形にしていくということです。
具体的には、これまで当たり前だったものを見直し、再定義し、必要であれば関係を変える、これがテーマであるので、今回このような形にしました。

デザインの仕事といえば、発注側がお金をお支払いして、コンセプトシートなどをもとに作っていくというのが通常であり、これまで僕たちのブルワリーで必要なクリエイティブを外注する際にも当然のようにそうしてきました。

しかし、一方で大森山王ブルワリーには「サンデーカンパニー」という経営参画プロジェクトや、このたびスタートした「学校」というしくみがあり、そこに参加してくれたメンバーからは会費というお金をいただいて、その対価として楽しみや嬉しさを一緒に作っていくという経営スタイルをこれまでやってきました。一緒に仕事をする、という以上に「一緒に作っていく」関係性の新しい可能性をデザインしてきました。

だからこそ、今回のブランディングデザインに関しては、単に発注・受注の関係としてお金をお支払いするのではなく、お金をいただいて、デザインを一緒に作るプロセスに参加いただきたいと考えています。

強気に聞こえるかもしれませんが、僕たちがやってきたこと、これからやろうとしていることには、それだけの価値があると自信を持っています。

そう考えるに至った経緯を、少し詳しくお話しさせてください。

■どんなことをしてきて、これから何をするのか?

大森山王ブルワリーとして、これまで5年ほど活動してきました。

大森の歴史を紐解いた「大森山王ビール」の発売に始まり、コロナ禍でオープンした酒屋(WBSの取材も受けました)としてのスタート、商店街と連携したイベントの企画実施、駅前広場での大規模なイベントの主催など、まちの小さなビール屋ながらこれまで活動の幅を広げてきました。

Hi-Time OPEN日

そして昨年、駅前に可能性∞の新店舗「東京∞景」をオープン。この4月にはビアガーデンもOPENし、4月以降に向けてすでに地域、駅など、数多の団体などと新しいプロジェクトが進んでいます。そんな過程を経て行う今回のリブランディングは相当ワクワクするし、うちしかできない仕事だと思います。

これから作るビアガーデン

想像してみてください。
・どんな思いで、自分たちのブランドを作るのか
・どんな形でお客様にこれまでとは違った楽しみや嬉しさを提供できるのか
・カッコいい、美しいだけではないデザインとは何か
・今いるメンバーと連携してどういう過程でどんなものを作り上げるのか
・ビールだけでなく、僕らが大事にしているコミュニティ(関わり)含めて何をデザインをするのか

なにより一緒にどんな未来を作るのか。
これは、受注者として「誰かのデザイン」をするのではなく、あなたもここのメンバーとして一緒に「自分たちのデザイン」をするという意味だと考えています。

2019年、大森山王ブルワリーを立ち上げたとき、ビールのリリースより前に「大森の歴史」という資料を作り、noteで公開しました。今でも「大森の歴史」とブラウザで検索すると上位に表示され、よく見られる記事となっています。
これまでの大森山王ブルワリーは

「過去(ビール)を紐解く → 今を生きる人へのメッセージ」

としましたが、今回のリニューアルは、

「今を生きる人の未来を考える → 今を生きる人へのメッセージ」

とすることだけは決めました。その先のダイナミックな、まだ誰もうやっていない展開も考えていますが、そこはまだ内緒です。

法人として、世の中にどういう思いを込めて、価値を提供していく、いや価値を一緒に作っていくのか。デザインの本質はそこにあり、その部分を一緒に考え、実践することにとても意味があると感じています。
そんな体験を一緒にやりませんかというのが、お誘いになります。

条件などは興味を持ってくださった方と一緒に作りたいと思います。
どんな方、会社の方が興味を持っていただけるかとても楽しみにしております。

【募集概要】
・実施期間: 3月~8月までの6ヶ月間想定
・参加費用: どんな形がいいか一緒に考えたいです。
・募集期間:2024年2月9日(金)〜2024年2月22日(木)
・参加方法: ご応募頂いた方にご連絡させていただき、条件をまとめ次第、社長自ら、またはメンバーの方と一緒に、まずは僕らの現状、目指す世界をお伝えした上で、何をデザインするのかの定義から始められたらと思います。

エントリーフォーム(Google Form)

ちなみにですが、5年前のリニューアル時には、SEESAWさんとこちらもプロジェクトとして進めさせていただきました。代表の村越さんとのやり取りがありますので、よければ参考にしてみてください。

■最後に(よければご覧ください)

以前書いて、ためておいた「経営とこの価値」に関する僕の考えを載せたいと思います。なにかの参考になったら嬉しいです。

会社をやっていると、今の売上を作ることとこれからの売上を作ることをどちらもやらないといけない。
ちょうど僕も元はWEB他の各種企業のコンテンツを作るということを生業にしつつ、未来の事業ということでクラフトビールを始めました。そんな中コロナになると、企業案件が一気になくなり、結果的にビール事業がメインになりましたが、もしあのとき未来の事業となるものを何もしていなかったらと思うと、大変だけどやってきてよかったなというのと、何より、ビール事業をやってきたことで、自分は会社を通じて何がやりたいのか、というのが明確になったことが一番良かったと思います。

それは、やりたいことを実現するために、チームをどう作るか、という点に尽きると思います。
お金を払って、仕事をしてもらう。そんな当たり前のことをどうやって、「楽しい」だけでなく「主体的に関わりたい」という気持ちにつなげることができるのか?その関わりから、どうやって新しい、楽しい価値を作ることができるのか。これまでの3年間、大森山王ブルワリーが行ってきた各種のインパクトは、すべてコミュニティを通じて生まれた「チーム」によるもので、もしその過程がなかったらと思うと、今の状態まで変化・進化してくることはできなかったのではとヒヤヒヤします。

1年間、大森駅前の大森のためのイベントをやりきりました。

このコミュニティで変わらずにやってきたことは、僕が常に「?」を問いかけることでした。その問いには答えがあるものではないので、それぞれが凸凹することなく、自分なりに考えて関わることができる。だれかの発言が突破口を開くことが多々ある。その「?」をどう作って、その「?」にどう積極的に関われる環境を作るか、これが僕の仕事だと思っています。

会社は人を集めるために採用活動をするんだろうけど、そこにはきっと多くのお金と時間がかかって、それでも満足のいかないものだったりする中で、うちは一切採用活動を行わず、楽しい場を作ることで、そこに人が関わり、結果的に大森山王ブルワリーに関わるメンバーが増えるという形ができました。

そして、新ブランドを作るために、「学校」という箱を使い、これを加速することを決めたのが今です。7年前に僕は一度学校構想を作り、それが今の会社名である「MobilExSchool」という名前に残っているのですが、この時は誰も見向きもしてくれませんでした。

だけど、今回はこれまでの活動実績があるからだと思いますが、これまで関わってくれた人に加えて、ずっと興味を持ってくれていた人、まちに引っ越してきて間もない人など新しい人たちも手を挙げてくださり、とてもおもしろい形が始まりました。何より嬉しいですし、ここから何が生まれるかとても楽しみですし、僕はこういうクリエイティブがあってもいいのではないかと思います。どう巻き込みを作れるかって、今後の経営において(特にローカル、中小企業)とても大事なことなんじゃないかと思うのです。

ローカルだからできることの1つ「学校」

そういったチームづくりに加えて、これまで大森山王ブルワリーとしての3年間、自らブランドを作り、様々なチャネルでの販売をしました。お店も作りました。うまくいかなかったことのほうが多いですが、それでもその失敗はきっとこれからも手を抜かなければ財産になるでしょう。そんな失敗を踏まえて、どう新しいブランドを作るのか、そしてそれをどう広めて、深めて行くのか。それと同時に地域でどう振る舞っていくか。

それもただ企画するだけではなく、手を動かし、汗をかき、作っていく。

これまで会社で手掛けた広告制作案件では、基本的には広告会社や制作会社を通じて行う仕事でしたが、最近では僕たちビール屋が大手企業さんと直接取引するような仕事も増えてきました。これは全く想像してなかったことですが、ブランド作りというのはそういう面も秘めているのかなと思います。

例えば、ウォーターズ竹芝の「竹芝スペシャルオーケストラ」

これまでの大森山王ブルワリーは「大森の過去」をテーマにすることで、地域に関係を作ってきました。
大森山王ブルワリー(名前も残るかわかりません)の第2章は、「今をここで生きる」人がテーマで、そこから未来に関係を作っていきます。

そんな、まちの小さなビール会社の新しいブランドづくりに、会社として僕たちのチームにどっぷり入り込んで体験してみませんか?
この経験はきっと、その関わった人だけではなく、会社への何かしらのきっかけを作るはずですし、そこからワクワクする仕事が生まれる可能性も秘めていると信じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?