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ビール!ビール!ビール!

こんにちは、久しぶりにイベントの無い週末、土曜日の午前中ってこんなに長いのかと感じたものでした。先週は、静かではあったものの、なんというか、流れを感じた一週間でした。

■久しぶりの仕込み

水曜日は羽田ブルワリーさんで2年ぶりにビールを仕込みました。ここ最近は、店舗の運営を中心に進めてきたことと、醸造委託をお願いしている日本ビール醸造株式会社さんがしっかりイメージ通りにビールを作ってくださることもあり、自分たちでは仕込んでいなかったのですが、前々回のサンデーカンパニーでデザイナーのこうへいくんが、「ビール作りたいです」と言っていたのが頭に引っかかっていて、ちょうど満田さんという醸造を勉強しているBeetingメンバーがいたので、これは作ろう!ということで、トントン拍子で決めました。

2年前はほぼ一人で仕込んでいたのですが、今回はBeetingにも呼び掛けて4人で仕込むことになりました。4人いるとだいぶ楽でしたし、ああ、時間が経ったなと感じたものでした。

今回仕込んだビールは、昨年の忘年会で「ビール命名権」を当てたゆかりさんをイメージしたビールになっています。

もともとイメージしていたのは、哲学者であり日本倫理学の祖を築いたと言われる和辻哲郎さんが書いた「風土」という話。和辻さんは、小説家の谷崎潤一郎さん(NAOMIとGEORGEの生みの親⁉)の盟友で、若い時代に大森に住んでいたという、大森山王ブルワリーにも縁を感じる人物です。

「風土」では、人はさまざまな風土に多分な影響を受けているという類型(タイプ)の話が出てくるのですが、ゆかりさんが全国各地へライブ遠征のたびに、グラウラーを持って行き、その地に惹かれるようにビールを汲んでくることを楽しんでいる姿と、リンクするようなものを僕は感じていました。

それで、和辻哲郎とゆかりさんを結びつけようと思っていたのですが、その後ゆかりさんと、毎週木曜のタチノミスタンド(そこでのゆかりさんは名物「大森焼き師」)や出店イベントなど、さまざまな場面で深く付き合うようになり、それではつまらないなと、完全に方向転換した次第です。

で、どうなったかというと、ゆかりさんのお友達であるアイツをイメージしたビールになります。さてどんなアイツが出来上がるのか?果たしてアイツは誰なのか?きっといい出来になるので、楽しみにしていてください。きっとあなたにもいるアイツです。

さて、和辻つながりでいうと、先週あんず文庫さんに配達でいった時、ちょうど、目に「九鬼周造」の文字が写り、こちらの本を衝動買いしてしまいました。和辻さんの話もどこかでビールにしたいなと思いますので、その時をお待ち下さい。

■NAOMIとGEORGEのリニューアル

おまたせしすぎました、昨年末からお休みをいただいて1年間、ようやくリニューアルしたNAOMIとGEORGEが復活します!今回はファーイーストさんにお願いして、がっとバージョンアップした2つのビールをお届けします。木曜日に山梨小菅村の醸造所までお邪魔してきました。色々と立派な設備に働く若いスタッフさんの熱気、とても勉強になるものでした。多摩川の源流がある小菅村で仕込むビール、どんな味になるのでしょうか?

大森山王ブルワリーのデビュー作「NAOMI」と「GEORGE」はハイカラをテーマに出した、僕らにとっても序章でした。第一弾が、谷崎潤一郎さんの「痴人の愛」の中で出会った頃の「NAOMI」と「GEORGE」であったのに対し、リニューアル後の第二弾は、そこから時が進み、関係が変わっていく二人のビールにします。

徐々に情報を公開していきたいと思いますので、お待ちいただけたら幸いです。12月中旬ころに発売予定です。お楽しみに!

さて、先週水木と、なんだか急にビールに触れる1週間となったのですが、そんな折にちょっとしたニュースが飛び込んできました。大森山王ブルワリーにとって大きな、待望のチャンスでもあるし、でも今それをするのが良いのか、そのためにどう進んでいくか。

もうだいぶそうではなくなってきていますが、これまでの町田中心の大森山王ブルワリーも来年にはもっと劇的に変わっているかもしれません。この辺の流れは必然かなと思いつつ、慎重に、それでもダイナミックに、何より関わってくれる人たちが今まで以上に楽しめるように設計して、進んでいきたいと思います。

言ってみれば、僕たちは「大森山王ブルワリーに関わったら楽しくなった!」という人を増やしたくて色々やってきて、実際に関わってくれる人もありがたいことに少しずつ増えています。こちらを読んでくださっている皆様にも体験していただきたいので、いろいろと機会をつくっていきます。ぜひ注目していてください!

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