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「金融へのアクセスを広げ、挑戦者を応援したい」PwC出身・グローバルな経歴を持つ金融x監査のプロがUPSIDERで挑戦したいこと

UPSIDERへの思い

私は学生の時に奨学金を受けたことで、その後の人生の選択肢が広がり、金融がもたらす本質的な意義を実感しました。そして、当時の私のように、金融によって人や企業の可能性を広げることに貢献したいとの想いと合致したのが、UPSIDERのミッションである「挑戦者を支える世界的な金融プラットフォームを創る」でした。

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UPSIDERで働く人を紹介する『Who we are』シリーズ。

今回語ってくれたのは、2023年9月に入社したAkiyuki Niwa(丹羽章之) さん。PwCで日本やイギリスで大手グローバル金融機関の会計監査やアドバイザリー業務などを14年経験したのち、2社のスタートアップ企業でキャリアを積んだプロフェッショナルが、なぜいまUPSIDERを選ぶのか。その想いと挑戦について伺いました。

2023年9月に入社したAkiyuki Niwa(丹羽章之) さんです。

“金融”がもたらす社会的意義を実感した学生時代

ーまずは簡単な自己紹介をお願いします。

はじめまして、丹羽章之(以下、Aki)です。

大学院で会計修士課程を修了し、2005年に中央青山監査法人を経てあらた監査法人(現PwCあらた有限責任監査法人、以下PwC)に入社しました。PwCでは、主に銀行や証券会社に対する会計監査や、内部統制・法令遵守・業務効率化などのアドバイザリー業務を担当していました。

その後、五常・アンド・カンパニー、Kyashという2つの金融系スタートアップ企業で財務会計やコーポレート業務などを幅広く経験したのち、2023年9月にUPSIDERへ入社しました。
現在はCorporateチームで資金繰り管理を含めた財務関連業務に従事しています。

ー次に学生時代のエピソードをお伺いしたいのですが、どんな学生生活を過ごされていたのですか。

中学生から大学までずっとサッカーをやっていました。元々全体を見て穴があったら臨機応変に埋めていくのが性に合っていたので、状況に合わせて攻めと守りの役割が求められるボランチというポジションで好んでプレーしていました。常に戦況を見つつ、今何がチームにとって必要なのかを考えながら戦うことが面白くて、気が付いたら大学まで続けていたという感じです。

また大学時代にはオーストラリアへの交換留学を経験したのですが、その時に親しくしていたアジア各国から来た同級生から刺激を受け、自分ももっと専門性を高めたいと思い、大学卒業後にオーストラリアへ戻って大学院で会計学とファイナンスを専攻することにしました。
当時は金銭的に余裕がなかったものの、奨学金を借りられたことで何とか学費と生活費を賄うことができたため、奨学金のおかげでその後の人生のチャンスと選択肢が広がったことに今でも感謝しています。

そんな自分は恵まれていたと思う一方で、金銭的な支援を受けられないことでいろんな機会を手にできない人もいるという現実も目の当たりにしました。学生ながらに金融が果たす役割の大きさを実感したことが、後に金融の道に進むことに繋がりました。お金は社会の血液とも言われますが、金融が果たす役割が大きいからこそ、誰にとっても使いやすいものにしたいというのは、当時からずっと思っています。


PwCで感じた金融の面白さとジレンマ


ー学生時代の原体験から、自然な流れで金融業界へと進まれたのですね。

そうですね。ご縁があってPwCに入社することになったのですが、金融やファイナンスにも興味があったため金融監査部門に配属されました。

PwCに入社してから最初の5年ほどは、主に外資系の銀行証券・投資銀行や、日系のネット銀行への会計監査業務に従事しました。日本で働くうちに本国のグローバルチームからグループ全体を見てみたいと思うようになり、自分から希望を出して、2011年から2年半ほどPwCのロンドン事務所に出向しました。

ロンドンでは、現地の投資銀行チームに入って、マネージャーとしてクライアントへの会計監査やアドバイザリー業務を提供していました。日本とロンドンでは、働くスタンスや考え方がかなり違っていて、ロンドンでの経験は、今の私の働き方のベースを作る機会となりました。例えば、会議ひとつとっても「発言しなかったらいる意味がない」という考えで。

正しいかどうかは関係なく、自分の考えをアウトプットすることでチームに貢献するというカルチャーが根付いていました。また、監査を行う上では様々なリスクを洗い出して対処することは同じなのですが、ロンドン事務所ではリスクの捉え方と対処アプローチが日本と大きく異なっており、バランス感覚を持って許容できるリスク・対処すべきリスクを判断し、ここに潜在的に大きなリスクがあると感じたら、スピード感を持って全力で対処する。その働き方がロンドンでは浸透していたので、自分なりの回答を常に出すことと、リスクに対するバランス感覚を私自身今でも大切にするようにしています。

ーその後、14年以上勤められたPwCを転職されますが、当時はどのような心境の変化があったのでしょうか。

PwCでは周囲の仲間にも恵まれ、毎年新しい挑戦ができる環境に楽しさとやりがいを感じながら、気が付いたら14年半も在籍していました。

一方で、監査人あるいはアドバイザーとして外からクライアントの課題解決に携わることに限界を感じていたことと、元々大学院では管理会計を学んでいたこともあり、いずれは事業会社の内側から財務体制の改善などを通して持続的な成長に貢献していきたいと思っていました。

加えて、PwCでの業務を通して様々な金融機関を見てきた中で、彼らが築き上げてきた強固な金融インフラの恩恵を多くの人が受けられている反面、様々な事情から手薄となっている領域が存在したり、利用者の観点では金融リテラシーの面で多くの課題があるというジレンマも感じていました。

そのギャップに対して、私が第三者的に関わるのではなく、必要とされる金融サービスを、より利用者に近い立場で提供する企業を内側から支えたいという思いが強くなりました。

その後、金融系スタートアップの五常・アンド・カンパニーとKyashへ転職し、それぞれの会社で消費者向け金融事業を近くから見るとともに、財務報告や会計、財務分析、資金管理、IRや社内体制構築など様々な角度から会社運営に携わりました。
特に五常・アンド・カンパニーでは、CFOの堅田さんとともにFinanceチームの運営を行う中で、スタートアップ企業におけるリスク管理やファイナンスの側面から描く企業の成長ストーリーの作り方など、とても多くのことを学びました。


金融へのアクセスを広げ挑戦者を応援したい


ー2社の事業会社を経験された後、UPSIDERへのご入社を決められた背景を教えてください。

UPSIDERのことは前職在籍時に知る機会があり、財務経理責任者としてUPSIDERの法人カードを導入したいなと思っていました。
一方で、同じフィンテック業界のスタートアップとして、非常にチャレンジングな事業モデルを展開している会社だという印象を持っていました。
その後、ご縁があってToruさん、Tetsu (酒井) さんとお話することとなり、その時に法人カードに留まらず、先を見据えていろんなビジョンを持っていること、また今の事業運営においても足元のリスクと課題をしっかり認識し、現在地を的確に把握しながら前に進もうとしている会社だということが理解できました。

ーそこでイメージが変わったんですね。

そうですね。

その中で、私がこれまで金融業界とスタートアップ企業で経験してきたものが役立ちそうだと思ったことが、転職を具体的に考えるきっかけになりました。
あとは、顧客目線で物事を考える企業カルチャーと、将来的に挑戦者を支える世界的な金融機関を作りたいというビジョンにすごく共感ができたことも大きかったです。
それを実現させることが、私が学生時代からキャリアを通し目指してきた、金融がもたらす恩恵を、誰にとっても使いやすいサービスとしてより多くの人に提供したいという想いと合致すると思ったからです。

実際、前職でも、事業モデルに社会的意義や将来性があり、安定的な運転資金を確保することで大きく成長する可能性があるものの、先行投資に伴う足元の業績を厳しく融資審査でチェックされて苦労したこともありました。

UPSIDERが目指す金融機関であれば、今のプレイヤーでは手が届かない範囲にまでサービスを提供できる。それ自体がとても難易度の高いチャレンジですが、そこに果敢に取り組むことにやりがいは十分ありますし、さらにその先にいる挑戦者が活躍することでもたらされる社会への恩恵は非常に大きいと思っています。

ーUPSIDERでの役割と、これからの展望を教えてください。

今は社内の財務情報やKPI、財務リスクなどのモニタリングプロセスを高度化しながら、財務健全性を適切に管理しつつ、さらなる成長のための資金余力を確保するといった課題に取り組んでいます。また、財務報告やガバナンス体制の強化、ご支援を頂いている金融機関との関係強化など、まだまだやるべきことは盛りだくさんです。

UPSIDERに入って感じたのは、金融機関を含めて本当に多くの企業や投資家の方々に応援されているということです。その中で、頂いた資金を有効活用できるように、リスクと挑戦のバランスをとった運営をすることが私の役割だと思います。

個人のライフタイムワークとしては、金融アクセスを広げることに引き続き取り組んでいきたいです。それは個人や法人に関係なく、「誰にとってもサービスを享受できる金融」であるために、自分がそこの橋渡し役を担い、金融がもたらす機会提供を1人でも多くの人や会社に提供していきたいです。

ー最後に、UPSIDERに興味がある方に、一言メッセージをお願いします!

UPSIDERで感銘を受けたのは、物事を判断する時にお客様がどう思うのか、お客様のメリットは何か、ということを1番大切にしていることが社内コミュニケーションの端々で感じられることでした。この判断軸をすべてのメンバーが共有して日々の業務を進められることは、UPSIDERの1番の強みだと思っています。

誰かのためにという熱意を持っていて、なおかつUPSIDERのミッションに共感できる方は、ぜひご一緒できたら嬉しいです。


Let's build our future together!


当社では、Finance やAccounting (経理) など、ミッションを実現し、アグレッシブな挑戦を続けるための資金調達に関わるロールや堅牢なバックオフィスメンバーなど全方位で積極採用中です。これまでUPSIDER では何度も大型の資金調達を実行をしてきましたが、既存の資金業務の強化に加え、将来的なIPOを見据えた中長期視点での体制構築が急務です。
自由度が高く、お互いに挑戦を応援し合うことができる環境で一緒に働きませんか?


募集中のポジションなどの詳細については、下記採用ページよりご確認ください。


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