小説『改変』(お題 「人間の闇」 「一つの真実」 「過去」)

「変えることは人間の光だよ。日野くん」
昨日、ここに来る途中に私が転んで怪我した膝を見ながら、悪魔ダーバジールはまた始めた。
「嫌な過去を改変して精神を保つ。心実の1つのようによく笑い、人間が壊れないように作られたこのシステムを光と言わずとしてなんと言うんだい?」
ダーバジールとの交渉が始まり30分が経った。
「それでも、もう1つの真実を作ることはしてはいけないことなんだ!」だから本や映像で人は真実を残そうとした。」私、日野太郎は決して屈しなかった。ここで負ければ、彼に囚われた家族は二度と帰って来ない。
「ふふ、時として真実を加工してまでいい記憶や記録を残そうとする。そういうものが人間の闇だから、そんなことをするんだろ?」
「確かに、そんなことをする人もいる。でも、いつまでもそんなことはしない。それはある意味では、任限の病みだ。いつかは必ず快復に向かうんだ!」
「ふっ、いつまでそんな強がりを言えるのかな。それに、皆が皆お前のように強いと思うなよ。」
交渉によって家族とは帰れた。しかし、ダーバジールに傷つけられた膝はなかなか治らなかった。

日野太郎の子孫の話はこちらからhttps://note.mu/upmocchan/n/n34bcb5dafcd0

ダーバジールの経営論はこちらから

https://note.mu/upmocchan/n/n364def102d99


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