ひぐらし卒がドラゴンボールになった理由

こんにちウー。少し前にひぐらし卒がドラゴンボールのような戦闘になってたのが話題になってましたよね。何故あのような超能力バトルになったのかを私なりに解釈します。まず、雛見沢が閉鎖された空間=子供の世界だと思うんです。雛見沢は子供の世界で、ルーチア学園は大人の世界、つまり今回の話は子供の世界からの卒業というテーマなのです。
まず、雛見沢では沙都子のトラップで誰も怪我をしません。手作りのカレーを悪戯で台無しにても誰も咎めないという社会とはかけ離れた自由な空間です。ルーチア学園で仕掛けたトラップは、傷害事件になり牢獄に閉じ込められます。雛見沢の常識は社会では通用しなくなる訳ですね。
ドラゴンボールのような戦闘を雛見沢空間でやったのは、雛見沢という空間は子供の世界であり、社会性のないフィクションだと誰にでもわかるようにしたメタ演出でしょう。
ひぐらしの敵は実体の見えない「東京」でしたよね。それをより具体的にしたのが今回の話になる訳です。田舎と東京の対立が沙都子と梨花の対立にそのまま繋がっています。梨花は田舎から出るために田舎で得たアイデンティティを捨てて東京に馴染むわけですからね。沙都子はそれを捨てないがために東京から排除されました。これはどちらが悪い話では無く、田舎のルールと東京のルールは異なっているということです。我々の生き方自体を問うような物語であり、子供のキャラクター達が大人になるにつれてどう生きるかという問いはオタクにも刺さるのではないでしょうか。

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