【コスパ最強スピーカー】IKMultimedia iLoud MTMを買いました

どうも、会社員作曲家兼副業ゴーストライターのあぴはぴです。

今回はプロアマ問わず色んな場所で話題となっているIKMultimedia iLoudMTMを買いましたので、そのレビューをざっくりしていこうと思います。

画像1

その前に結論ですが、これ超良いので絶対買いです!もうメインスピーカーこれで良いです。

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/262172/

以下詳細レビューです。

【はじめに:購入目的】

購入目的から書いていきたいと思います。(製品とは関係ないので早く製品について知りたい方はスキップ推奨です)

画像6

僕は普段ADAM A7Xというスピーカーを使用しており、これには大変満足していました。(というか今でも十分満足ですが)

しかし昨今のリモートワーク化が進んだせいで会社の仕事も家でする事になり、そちらの環境へモニターを移す必要がありました。

社外秘等の問題で趣味や副業での制作環境と統合できないので今までの自宅環境からはスピーカーを奪われた生活をしていたというところでスピーカーをもう1セット用意しようと思ったわけです。

選択肢としてはサブスピーカーとしてであればiLoud MTM一択でした。

というのも去年にたまたま楽器屋で視聴させて頂いたところ、かなり良い感じの音だと思い「これでイケるやろー」と感じていたのでその時点でかなり有利な状態ではありました。

ただメインスピーカーをアップデートするという発想もありmusikのRL901やbarefoot soundのMicroMain27等のちょっと大きめのスピーカーも選択肢にあったのですが、ADAMですら大きくて取り回しに困っている状態だったのでサブスピーカーという思考に落ち着き、今回のiLoudMTM購入に至りました。

【製品についてざっくり】

今回僕が購入したホワイトですが、表裏がこんな感じです。

画像2

画像3

GENELECの白いスピーカーみたいなシンプルなデザインで、裏の端子類も一般的なスピーカーにちょいキャリブレーション系のボタンが多いかな程度かと思います。全体的にスッキリした印象です。

サイズはスタンド無しで縦(置きの場合は)25cm程度といった感じでかなりコンパクトです。

画像4

重さは約2.6kg、軽いですね。LR合わせても5kgちょいとサイズも小さいのもあって持ち運びもできそうですね。因みに公式でiLoudMTM用のバッグもあるようです。

付属品に関しては本体、簡単な説明書、電源ケーブル(3ピンですが2ピン用の変換付き)、ARC測定用マイク、測定時用のケーブル、縦置き用スタンド、横置き用スタンドとなります。よくあるモニタースピーカーと同じくスピーカー→AudioI/Oを繋ぐケーブルは付属していないのでご注意を。

測定用のマイクはこんな感じ。これの使用法などについては後程。

画像5


【肝心の出音の印象の話】

シンプルに一言、めっっっっっっっっっっちゃ良いです!

上記の通り僅か30cmも無いスピーカーからこんな音が出るとは…ほんと技術の進歩は凄いです。

何故サイズの話を出したかと言うと、しっかりとしたローとパワー感のある音がちゃんと出ているためです。

やはりサイズをコンパクトにすると真っ先にローとパワー感を失っていく印象があるので、本当にその点が出ている事に素直に感動しました。

そしてカタログスペックを見ると「下は40Hzまでフラットで再生できる」との事。「本当か?」と思ってしまいますが、これは初聴の印象の時点で「あ、鳴ってるでしょうねこれは」という印象でした。

40Hzが鳴っているかの指標はざっくりいつもこんな感じに思っているものがありまして、洋楽と邦楽を聴いたときに洋楽側でキックやベース(たまにスネア)が鳴った瞬間にずっしりとした重みと腰感が感じ取れれば40Hzが出ていると思っています。で、邦楽はもう少し腰の位置が上で明らかに印象が変わるのでスピーカーをテストする際はこの辺りをチェックするのですが…いや、洋楽聴いたときにめちゃくちゃ気持ちよく鳴るんですよこれが…。

なので今どきのTrapやFutureBassなどのジャンルを聴いた時のずっしり感が凄く、リスニング的にも結構気持ちよく使えるかなと思っています。

勿論フラットよりなスピーカーなのでミックスにも使えます。

強いて言えば、個人的には分離が良すぎるのでもうちょっと束間が出ても良いかなと思いましたが、逆に言えば音の粒が見やすく定位や残響感をシビアに捉えやすいかなとも思います。(比較して、ADAMは束間がしっかりしていて作曲中に気持ちよく音を詰めていける印象がありました)

また、高域がちょっとだけ出すぎている印象でした。がこれは背面のキャリブレーション機能で高域を-2dBしたところ気にならなくなりました。この辺りの取り回しの良さも素晴らしいです。

【ARCマイクによるキャリブレーションについて】

というわけで前述したARCマイクについて話ます。

やり方自体は簡単で、

1、マイクスタンドに測定マイクを取り付け

2、リスニングポイントにマイクを立てて専用のケーブルをマイク→スピーカーに接続

3、スピーカー背面のCALボタンを2秒長押ししてIR信号をマイクに読み取らせる

たったこれだけです。LR合わせて5分もかかりません。

画像7

※測定用のIR信号ですが、正弦波で下の帯域から上の帯域のスウィープがなる所謂アレです。結構音量もでかくビビるしうるさいので深夜はやめましょう。また近くに人が居る際は声をかけるなど配慮が必要そうです。

で測定結果ですが、残念ならがあまり違いが判りませんでした…。

というのもこの部屋、そんな音響特性悪くないんですよね…。なので参考にならなくて申し訳ありませんが、この機能で特に感動する要素はありませんでした。

しかし、この機能を使わなくとも音質的には感動できていたという点からもキャリブレーション機能もしっかりしているのではないかと予想しております。

なので、音響特性が劣悪な環境にお住まいの方がこの機能を使用すれば十分活かすことができるのではないでしょうか。

【全体的な感想】

というわけで、iLoudMTMについて書いてきましたが結論を言うと「めっちゃいいじゃん!」という話でした。

良かった点をまとめると

・コストパフォーマンスの良さ(10万以下でこの良さはありえない)

・コンパクト感、デザイン性(机に置けるサイズ、インテリアを邪魔しない)

・サウンド(価格等抜きにして音が良い)

この3点がiLoudMTMの良さかなと思います。

自信をもって皆さんにお勧めできる製品なのは間違いありませんが、最終的にはこの音が好みであるかとか各々の使用目的に合うかなどは人それぞれだと思いますので、まずは視聴をしてみるというのが一番かと思います。

【最後に:スピーカーを選ぶときにしていること、リファレンスについてなど】

最後に、僕がスピーカーを選ぶ際の考え方や試している事、そしてリファレンスとしている音源などについて記載したいと思います。

まず僕の考えとしては「制作やリスニングで気持ちよく、モニタリングもなるべく正確に」という視点でスピーカーを見ています。比重はリスニング寄りという感じでしょうか。これは僕が作曲家だからというのがあると思うので、エンジニアの方とかはもっと正確なモニタリングという点へウェイトが行くのかなと思います。

そしてスピーカーを選ぶ際に試している事は、実際にお店でスピーカーを鳴らして「普段好きで聴いている楽曲が気持ちよく聴けるか」「自分の楽曲が自分の知っている音で鳴っているかどうか」を確認しています。これが片方でも違和感を感じると作業時もリスニング時も満足度が低い状態になるなーという印象でした。

そして最後に僕が使っているリファレンス楽曲です。この辺りの曲が気持ちよくなればリスニングとしても作曲としても気持ちよく出来るかなーという指標にしています。ミックス時のリファレンスにも使いやすいと思いますので、もし良かったら使ってみてください。

Bruno Mars - That’s What I Like
 https://www.youtube.com/watch?v=PMivT7MJ41M
Fourplay    - Flying East                                                                     https://www.youtube.com/watch?v=8_JFgQoZcHM
Sting - Englishman In New York                                https://www.youtube.com/watch?v=d27gTrPPAyk

という訳で、以上レビューでした。


#DTM #スピーカー #iLoudMTM


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?