マサラオムレツ(20191123スパイス体験講座)

『マサラ』と聞くと、なんかこう、おおインド料理っぽいじゃん、みたいな響きがあります。『スパイシーオムレツ』というよりも『マサラオムレツ』のほうが、本場感があります。『マサラ』はそのまま『スパイス』という意味であったり、なにか料理を作るために用いるスパイスミックスのことを指したりもします。

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なので『マサラオムレツ』と聞くと、それはもう問答無用にスパイスの香りが立ちまくりボリウッドのBGMがアップテンポでグルーヴするかのような錯覚に陥りますが、拍子抜けするほどオムレツです。

所詮オムレツです。レシピは単一ではなく、おそらくは作るひとや家庭ごとに好みが異なるはずです。日本と同じ。母親の焼いた、お砂糖たっぷりの焦げた玉子焼きが好きなひともいれば、居酒屋の明太子とチーズを巻いた玉子焼きを思い浮かべて遠い目をするひともいらっしゃるでしょう。スパイスもそうで、5、6種類のスパイスを使うものもある一方で、粗挽きのブラックペッパーだけ、チリとターメリックだけ、果てはスパイス入ってないなんてのもあります。スパイス無しでインドの風を食卓に。もうほとんど『不射之射』の世界です。

レシピに載せた具材の中で、本意ではないものがひとつあります。ししとうです。ほんとうは刻んだ青唐辛子を入れたかったんです。でもまあ、青唐辛子を普段食べつけない方々が参加されるわけだし、会場内でスパイス講座のエリアが阿鼻叫喚の地獄と化すのもちょっとよろしくないのかなということでししとうで代用しました。じつは青唐辛子も材料箱の中に忍ばせていたのですが結局その袋が開け放たれることはありませんでした。お気が向けばぜひ青唐辛子をかるくひとつかみ投入してみてください。鮮烈な辛さと香りをお楽しみいただけます。あとはパクチーを刻んで混ぜたりチーズも具に加えたり… お好みのオムレツを焼いてください。

マサラオムレツは、辛味を入れなければお子様のウケもいいかもしれません。我が家では、チリを少なめにしてスクランブルエッグっぽくごしゃっと焼いてケチャップをまぶし、パンにはさんでサンドウィッチにすると子どもたちのおかわりコールが飛んできます。



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