そしてゾンビは呼び鈴を鳴らした

先日、なかなかユニークなコーヒー豆を見つけた。
ハイチ産の豆で、その名も「ハイチ・ゾンビ・デザート」という豆だ。 
何故、コーヒー豆に「ゾンビ」なんて、おどろおどろしいネーミングが付いたのか気になり、 ネットで調べてみると、そもそも「ゾンビ」とは、ハイチ等、カリブ海沿岸の地域で信仰されたブードゥー教に由来する民間伝承らしい。 ハイチ産のコーヒーだから、産地に由来する商品名が付き、商品名は、インパクトが強い方が、売れ易いだろうと、名付けられたのかもしれない。僕は、その奇抜なネーミングに興味を覚え、まんまと、その手に乗り、注文してみた、配送は、今日の午前中の予定だったが、待っても、待っても、なかなか届かない。 決して安い豆ではないので、どんな豆だろうか?と気になり商品を待つ間に、調べてみると、なかなか高評価のスペシャルティコーヒーとの事だったので、いよいよ商品の送着が楽しみになり「まだか?まだか?」と、気もそぞろになった。すると、待ち時間は、それまで、のんびりしていた時の「時間」とは、時間の体感速度は、明らかに異なる進み方を始めた。

「待ち時間」とは、実に不思議な時間だと思う。前記の通り、楽しみに待ったり、イライラしたりと、気分次第で、時間は、早くも、遅くもなるように感じるのは何故なの?

僕は、今まで、ここnoteで、書いてきた通り、こうした時間の奇妙な特性が、不思議でならない。 自分で「今日の午前中の配達」を頼んだのだから、只じっと待っていれば良いだけなのに、「早く来ないかな~」なんて邪念に憑かれると、たちまち時間は、長く感じる。

「ピンポーン。○○急便で~す」なんて、いよいよ、その時が来ると、ジリジリじれながら、待っていた分、やけにアッサリやって来た感覚を覚え、その瞬間だけ時間は早く流れたように感じる。

待ちに待ったゾンビの到着に心は弾み、玄関に急ぎ、早速、じっくり抽出し、ゆっくり味わったが、「急いで○○する時間」と「ゆっくり○○する時間」では、まるで違う速度のように感じる。まるで僕の部屋に複数の時空が存在しているようだ。

この部屋は、時空が歪んでいるのだろうか?その上ゾンビまで・・・この天変地異的状況は、SFなの?ホラーなの?時間とは、かくも不思議だから、ゾンビを味わいながら「時間」に思いを馳せていたら、また、こんな珍妙な記事を、書いてしまったが、読んでしまった方、お気の毒です。無駄な時間は、長く感じるものですから、多大な苦痛を覚えたかもしれませんが、それは、書いた僕のせいではなく、それが、時間の特質なのです。 やはり、時間は、不思議だ。そんな得体のしれないもの本当に存在する?

「時を忘れて○○に没頭する」なんて慣用表現が有るように、時間は、心と連動して進んでいるように感じる。時間は物理現象ではなく心理現象かもしれない。やはり「存在」ではないかもね。

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