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最先端技術でつなぐ、スポーツレガシーのバトン。

UPGRADE with TOKYO 第20回(テーマ「最先端技術を活用した、「する」「みる」「支える」スポーツの新たなサービス」)を開催しました!

東京2020オリンピック・パラリンピック大会を通じて、スポーツ施設の整備やバリアフリーの進展などハード面の充実とともに、スポーツの実施気運やパラスポーツへの関心など、ソフト面も充実する中芽生えた、多くのレガシーを継承し、今後のスポーツ振興に生かすため、東京都は「TOKYO スポーツレガシービジョン」を策定しました。
UPGRADE with TOKYO第20回では、都民のみなさんの日常にスポーツが溶け込んだまちを創出する「スポーツフィールド・TOKYO」プロジェクトを推進するため、最先端技術を活用して様々な変化に対応し、スポーツを「する」「みる」「支える」の観点から、都民のみなさんのスポーツ振興に資する新たなサービスを募集しました。

新しいサービスにより、スポーツがもっと楽しくなるプレゼンテーション

コロナ禍によりスポーツもプレイヤーやサポーター、スタッフにとって環境が激変した分野です。「する」「みる」「支える」の3つの視点から、最先端技術を駆使した新しいサービスの提供は今後のスポーツ振興に不可欠です。今回は、この課題を解決すべくスポーツへの愛情に溢れるスタートアップが集結。これからのスポーツ振興について、個性豊かなピッチが披露されました。

■エントリーNo.1株式会社ookami
地域スポーツのDX支援〜Player! TOKYO〜
スポーツライブエンターテイメントアプリ「Player!」を展開している株式会社ookami。ピッチでは「Player!」を活用し、東京都との協働によりスポーツダイバーシティが実現された世界を実現する「Player! TOKYO」のご提案をいただきました。
東京都に関連するスポーツ情報を集約し、アクセスしやすい環境を整備。個人の興味関心に合わせたスポーツ情報のプッシュ通知で、継続的に接点を創出するなど、「多様な競技と出会える」「多様なアスリートを応援できる」「誰もが多様なスポーツを応援できる」、そんなプラットフォームを構築することにより、東京都でスポーツをする人、応援する人が集うコミュニティを目指します。

■エントリーNo.2 ナップワン株式会社
1分から利用できるフィットネスシェアリングサービスNupp1
ナップワン株式会社はフィットネス事業者という視点から、募集テーマの「する」に焦点を当てたピッチをいただきました。
国内フィットネス人口約420万人のうち、1年経過すると90%の約370万人が退会してしまうという状況の中、休退会者の早期復活の受け皿としてナップワン株式会社が提供するフィットネスシェアリングサービス「Nupp1」を活用。アプリを通じて、初心者や休退会者は入会金・退会金・継続に縛られず、いつでも提携フィットネス施設が利用でき、施設側は稼働率を上げることで顧客増加に伴う売上アップが期待できます。
現在開発中の法人向けサービスにより、スポーツ推進認定企業の増加もカバー。「スポーツフィールド・TOKYO」に寄り添うご提案となりました。

■エントリーNo.3株式会社ラントリップ
「お得」と「つながり」を活用した、運動実施率向上と医療費抑制に向けた実証実験
株式会社ラントリップは、オンライン上で累計参加人数25.2万に達する国内最大級のバーチャルランニング・ウォーキングイベントを毎月開催。同時に会員数20万人のランニング専用SNSアプリも運営しており、「もっと自由に楽しく走れる世界へ。」というビジョンを掲げて活動しています。
今回のピッチでは現在のSNSアプリをさらに進化。多様なニーズに応える総合アプリへとアップデートすることで、運動実施率を高め医療費の抑制を実現。その抑制分の一部を原資としてユーザーへ還元することで、より走ることのモチベーションを高め、習慣化につなげるアイデアをご提案いただきました。

■エントリーNo.4株式会社Link Sports
TeamHubでスポーツをもっと身近に
スタッフ全員がスポーツの原体験を持っている株式会社Link Sports。今回はチームスポーツを「する」ことにフォーカスを当てたご提案をいただきました。
プレイヤーはもちろん、サポーターも様々な感動や楽しみが共有できるチームスポーツですが、一方でスケジュールや予算管理、試合の手配や連絡対応、応援いただく方々への情報共有など、多くの手間と時間がかかります。その運営面の課題を株式会社Link Sportsが提供するチームマネジメントアプリ「TeamHub」で解決。ITを通じてすべての人がスポーツに触れる瞬間を作ることで、よりスポーツを楽しめる環境づくりを目指します。

■エントリーNo.5 SpoLive Interactive株式会社
バーチャル観戦プラットフォーム「SpoLive」を活用した東京都のスポーツ振興
「スポーツファンとアスリートやチームの距離をデジタルの力で縮める」というビジョンのもと、競技団体やファンに向けてのプロダクト開発を行なっているSpoLive Interactive株式会社からは、都内スポーツ関係者のエンパワーメントおよび市場活性化へ貢献する「東京都総スポーツファン化計画」のプランが披露されました。
「する」側にとってはアナログかつ煩雑な参加手続き、「みる」側にとっての検索困難かつ不足しがちな情報、「支える」側にとっての情報公開の簡素化といった、本来構造的な改革が必要な課題に対して、SpoLive Interactive株式会社が提供するプラットフォーム「SpoLive」を活用することで、解決が期待できるご提案となっています。

スポーツでもっとワクワクする明日を。
優勝に選ばれたのは株式会社Link Sports『TeamHubでスポーツをもっと身近に』

それぞれがスポーツに対して広い視野を持ち、課題を的確に捉え、解決につなげられるソリューションが披露されたUPGRADE with TOKYO第20回。その中で優勝社に選ばれた株式会社Link Sportsのピッチは、チームスポーツを「する」ことにフォーカスを当てたものでしたが、部活動における外部指導員とのコミュニケーションやアマチュアチームスポーツの活動のポイント化など、指導者や運営スタッフ、学生スポーツにおける保護者の方といった、チームを支える人たちの課題解決にもつながるご提案でした。部活動も含めた「チームスポーツに関与する人すべて」と捉えると、そのマーケットとニーズはとても広く、東京都との協働によりさらにスポーツの輪を広げていけるのではないかと思います。
また今後はグランドゴルフなど、高齢者も多く取り組む競技に対応することも視野に含まれており、チームスポーツを通したコミュニティ作りにも寄与。地域社会への貢献にも発展できる点が高く評価されました。

スポーツから広がる生活の彩り。
「スポーツフィールド・TOKYO」プロジェクトの推進に刺激。

今回、優勝社には株式会社Link Sportsが選ばれましたが、「最先端技術を使ったスポーツの新たなサービス」という点において、集まったスタートアップにいろいろな形でご協力いただけそうな印象を持ちました。
DXの最先端技術によってスポーツはもっと豊かになり、さらにそこから広がる地域コミュニティの活性化や都民のみなさんの健康など、生活全般に波及する彩りを感じることができ、大変勉強になりました。今後も「スポーツフィールド・TOKYO」プロジェクトの推進に尽力いたします。


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