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「UPGRADE with TOKYO 第12回 (テーマ『臨海副都心をデータで見える化』)」を開催しました!

第12回イベントでは、『臨海副都心をデータで見える化』をテーマに、事前審査を通過した5社のスタートアップがスタートアップ支援拠点「TOKYO UPGRADE SQUARE」に集まり、東京都との連携に向けて提案を行いました。

【UPGRADE with TOKYO 第12回】
募集テーマ:
『臨海副都心をデータで見える化』
募集概要:
商業施設・企業が多数存在する臨海副都心において、お客さま、働いている方々や場所・スペース等を見える化することによって、サービス向上や施設等の利便性向上に資する提案を募集します。

優勝社に選出されたのは、株式会社ナイトレイによる「東京都×ナイトレイ ロケーションデータによる地域活性化支援ソリューションCITY INSIGHTのご紹介と協働のご提案」でした。

「CITY INSIGHT」は地域の生活者や旅行者の移動・滞在ニーズをタイムリーに分析し、まちづくりの課題と対策を支援していくサービスで、SNS解析によるデータのリアルタイム収集が可能です。また直近3年分の過去データによって経年変化も読み取ることができます。直近ではモバイル空間統計とデータ連携し、正確な滞在人数や性別の解析も可能です。

これまで蓄積してきた「ノウハウ」「データ」「ツール/レポーティングの仕組み」を使い、臨海副都心の居住者・就業者・来街者を分解しながら「今何が起こっているのか、これからどのように魅力や課題を発見しながら都政を運営していくべきか」を一緒に考えていきたいと提案しました。

続く質疑応答では、これまでの他自治体との協働の分析経験の蓄積についての質問が上がり、インバウンド視点、国内観光分析視点、コロナ対策など課題ごとにタイムリーな視点、様々な分析パターンがあり、すぐに明日からでも提供できるソリューションが自社の強みであると回答。
これまでの他自治体での数多くの実績、スピード感が審査委員からの高い評価を受けました。

優勝発表後には「東京のベンチャーとして東京都のためになにかしたいという思いがあり、このような賞を頂けたので、明日からでも都政の役に立てるような取り組みを一緒にやっていきたい。」と意気込みを語りました。

ピッチイベントにおいては、優勝社の他にも臨海副都心をデータで可視化するサービスの提案がありましたので、4社の提案概要をご紹介致します。

「GAUDi AI CAMERAを活用した都政課題解決のご提案」
(株式会社GAUSS)


映像からAI技術で人や物、コトの流れを分析し、定量化・可視化することで臨海副都心を訪れる方へ最適な価値、ソリューションを提供。サービスの活用により臨海副都心地域を「訪れやすく、楽しみやすい、住みやすい場所」へと変化をさせます。
ユースケースとして「人流の定量化と分析」「事故・犯罪の予防と対策強化」を挙げ、今後ドローンや自動運転が普及した際の「臨海副都心のさらなる安全・利便性の強化」を提案しました。

「臨海副都心でのオープンイノベーションを加速するSYMMETRY DIGITAL TWIN CLOUD」
(Symmetry Dimensions Inc.)

デジタルツイン構築に必要な様々なデータを簡単に『接続・変換』、解析エンジンを使って『分析・検証』、マルチデバイスにより『可視化・共有』することで、サービス提供するスタートアップや企業のコストを下げ、開発スピードを上げることでイノベーションを起きやすくさせることを目指します。
臨海副都心エリアにおいて、このプラットフォームを活用し自社のサービス活用の仕方、今後の展開を検討・予測することに役立ててほしいと話しました。

「都民の「食欲」をハックする。データドリブンに「食欲」を作り、人にも地球にも優しい、最高の食体験を実現する。」
(株式会社Super Duper)

「食欲」をハックし、「食欲」を作る。ユーザーがどういうものに反応するのか、雨の日や暑い日だとどうなのか、様々なデータを活用し、AIによって生成されるTPOに応じた最適なクリエイティブで食欲に刺激を提供することを目指します。食をよりなめらかに、楽しく、そして体にも地球にも優しい『食体験』を提案しました。

「臨界副都心地域の「人流」デジタルツインソリューション」
(株式会社データフラクト)

マルチ領域横断の人流解析プラットフォームによる人流×αの掛け合わせによる臨海地域の課題解決を提案しました。
イベントやSNSトレンドによるにぎわいの創出、公共交通のモニタリングによる混雑ルートの回避、移動経路データによる移動のしやすさ・回遊性向上などによってエリア全体の最適化が可能と話しました。

各社のプレゼンテーションの後、審査委員の皆様からの講評では、「まちというリアルに存在しているところに見えないデータを乗せていくことでまちの隠れた魅力が引き出され、まち自体の魅力がアップデートされるということが具体的にイメージすることができた」といったコメントや、優勝社に選定されたナイトレイについては、「今すぐにでも導入できる具体性、即効性とすでに多くの自治体と取り組んでいる実績という点に非常に皆様の評価が集まった。」「色々な事業を行うベンチャー企業との相性が非常にいいと思うので、自治体とベンチャー企業等とナイトレイのデータ活用を合わせることで、さらによりよい効果が期待できるのではないかと感じた」とコメント頂きました。

審査を担当した東京都 港湾局 小原臨海副都心開発調整担当部長は「臨海副都心地域は今、コロナの影響で来街者がすごく減っていますが、以前の様に5600万人の人が来てもらえるように、明日からでもコロナの先を見据えた臨海副都心の魅力向上に取り組んでいきたいと思っています。」と語りました。

都政課題の解決に資すると認められたスタートアップは、都との事業の協働等に向けた具体的な交渉を進めるきっかけを得ることができます。
これまでに開催したイベントの様子も公式ウェブサイト( https://upgrade-with-tokyo.jp )でご覧いただけます。ぜひご視聴ください。


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