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「UPGRADE with TOKYO 第13回 (テーマ『臨海副都心のまちの魅力発見と向上』)」を開催しました!

第13回イベントでは、『臨海副都心のまちの魅力発見と向上』をテーマに、事前審査を通過した5社のスタートアップがスタートアップ支援拠点「TOKYO UPGRADE SQUARE」に集まり、東京都との連携に向けて提案を行いました。

【UPGRADE with TOKYO 第13回】
募集テーマ:
『臨海副都心のまちの魅力発見と向上』
募集概要:
臨海副都心は広範囲に住・遊・働の場が共存しています。広範囲であるがために、一つのエリアや特定の施設を訪れた方々に対し、まち全体の魅力を十分に伝えることができていません。そこで、各エリア間や施設間の回遊性を向上するサービスや、回遊そのものを楽しくできるようなサービスを募集します。

優勝社に選出されたのは、プレティア・テクノロジーズ株式会社による「インバウンド観光客向け日本体験プラットフォーム「JAPAN AR PORTAL」」でした。

プレティア・テクノロジーズが提供するARプラットフォームでは、オリジナルの空間認識アルゴリズムにより、マーカーレスで3Dゲームを作るように空間の具体的な位置にARコンテンツを描画することでき、エンターテイメント体験を簡単に提供することができます。さらにはそのAR体験を複数人で同時に楽しむことができることが特徴です。
小売、エンターテイメント、観光といった様々な用途でARアプリケーションが簡単に開発できるようになっています。
臨海副都心地域における東京都との協働においては、インバウンド観光客がおすすめのAR体験に出会えるプラットフォームの活用を提案しました。

ピッチ後の質疑応答では、「広大な臨海副都心においては移動に課題があり、ひとつの商業施設で完結してしまうことが多いが、エンターテイメントのスポットをどのように配していくのか」といった質問には、チェックポイント毎にARを配置し、点と点を結ぶような形で体験を作ることで、効率よく楽しいエンターテイメントを届けることができると回答。加えて、必ずしも一日で体験を完結する必要はなく、後日改めて再開できる仕様のため、日を分けて周遊・体験が可能であること。それを前提に柔軟に企画することができるとアピールしました。

優勝社のほか4社の登壇企業の魅力的な提案についても、概要をご紹介致します。

臨海副都心全体をxRタウンとして複合エンタメ化し世界に発信するTokyo/xRsion構想
(株式会社シマフジ アイイーエム)

キャラクターコンテンツを活用したARスポットを臨海副都心内に配置し、スマートフォンで見つけながらまちを回遊するイベントを提案しました。
スタンプラリーなどリアルイベントとの連携により訪れたくなるような仕掛けを組み込みます。
また、遠方からでも臨海副都心を楽しめる仕掛けとして、臨海副都心の仮想タウンをVR構築し、リアルとは違う価値提供、魅力の発信を目指します。

ARを活用した臨海副都心エリア内の回遊性向上
(株式会社ビーブリッジ)

リアルタイムに情報表示ができ、スポット情報がシェアできるARナビゲーションにより「迷子時間」の解消をすることで、新しい移動体験を提供します。
個人のSNSや雑誌記事、駅などにある地図・ガイドブックなどの臨海副都心周辺のスポット情報をデジタル化し、集約することで、使いやすく、広がる情報のシェアリングを実現します。
ARを活用した「新たなお出かけスタイル」で、地域の人々とのふれあい+地域の消費促進を実現します。

TOURISM DX PLATFORM
(ボールドライト株式会社)

ノーコードで簡単にオリジナルマップを作れる観光DXプラットフォームの活用による回遊性向上を提案しました。臨海副都心のデジタルマップ整備により利用者の来街目的を創出。移動手段・経路検索をマップに連携し、利用者の移動手段を整備したうえで、電子チケット販売やPOI広告、企業とのコラボ企画などで消費行動へと繋げていきます。

AR広告宣伝ビジネス
(Retronum Technologies)

駅や観光地などに設置した位置情報や時間情報と連携したARマーカーを来訪者が読み取ることで、様々なコンテンツやクーポン、情報を得ることができるWeb ARを活用した新しい宣伝スタイルを提案しました。アート・3D体験による臨海副都心周辺エリアの魅力アップやスタンプラリー等によるエリアでの回遊を促します。機械学習やAIを活用したデータ分析による、観光客や消費者のトレンド分析が強みであるとアピールしました。

審査委員の皆様からの講評では、「ARを使ったコンテンツ技術というのはまだ黎明期であり、はっきりとした目的意識を持ち、どういったコンテンツを提供していくのか、そのためにはどういう技術が必要なのかということを、しっかり見極めながら利用者とその提供者、それから開発者全員が利益を享受できるモデルを作るということが必要なことだと思う。」とコメントを頂きました。
また、「日本のxRスタートアップのポテンシャルを感じられるプレゼンで、都民としてxRの力でまちがさらに魅力的になることを本当に楽しみにしてます」とコメントを頂いた一方、「各社提案した技術が臨海エリアでどのように活かされるのか、臨海エリアではこういうことができるということを、より具体的に提案してもらえると良かった。」と言った声も頂きました。

ピッチ審査で審査委員から都政課題の解決に資すると認められたスタートアップは、都との事業の協働等に向けた具体的な交渉を進めるきっかけを得ることができます。

次回、第14回は『高齢者にとってスマホが便利で身近なものに』をテーマに2021年8月17日(火)に開催致します。

ピッチイベントの模様は、産業労働局チャンネル(YouTube)でライブ配信いたします。
ご興味がある方は是非ご覧ください。

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