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VR/AR技術を牽引する Meta、フィットネス領域参集?新機能搭載で利便性アップ?

2023年2月1日にMetaの2022年度第4四半期の業績及び通期の業績が発表されました。全社としての通期の売上は1,166億900万ドル(約14兆9,987億円)、営業利益は289億4,400万ドル(約3兆7,228億円)でした。
株価が落ちているMetaですが、この数字を見ると、やはり世界のトップ企業なんだなというのを改めて感じさせられます。
日本の企業で営業利益1位はトヨタで約2兆9,956億円です。充分に高い数字ですが、それでもMetaとは約8,000億円の差があります…

前置きが長くなりましたが、MetaのXRデバイス開発やメタバース構築に取り組む「Reality Labs」部門は通期の売上は21億5,900万ドル(約2,776億円)、通期の損失は137億1,700万ドル(約1兆7,643億円)でした(為替レートは2023年2月2日時点)。

これだけの損失を出していますが、Metaは活発な動きを続けています。
2月に発表されたMeta関連の記事を紹介します。


VRフィットネス「Supernatural」開発元の買収を完了

2月8日、MetaはVRフィットネスアプリ「Supernatural」で知られるWithinの買収完了を明らかにしました。
「Supernatural」は、一体型VRヘッドセット「Meta Quest」シリーズ向けに2020年4月から配信されているVRフィットネスアプリです。有名アーティストの楽曲をBGMに、美しい風景の中でフィットネスが楽しめます。実際にコースを選択し、コーチの指導を受けながら家でワークアウトが可能なアプリです。ジムと同様に月額課金型のサブスクリプションを採用しています。

本買収は独占禁止法に抵触するおそれがあるとして、米国連邦取引委員会が調査を行っていました。その後、米国連邦取引委員会は裁判所による買収差し止め請求の却下を受け入れ、Metaによる買収を認めました。
米メディアUploadVRの取材に対し、MetaのVP of Play部門担当者は「2月8日本日、Withinのチームを正式にMetaに迎え入れました。我々は、この才能あるグループと協力して、VRフィットネスの未来を実現することを切望しています」とコメントを発表しました。


Unityでの「XRデバイスシミュレーター」を実験的に公開

2月15日、Metaは「Meta XR Simulator for Unity with SDK v49」をUnity向けに公開しました。開発者はVRヘッドセットを装着せずに、制作したXRコンテンツをPC上でシミュレーションできるため、開発サイクルの高速化が可能です
Meta公式の記事はこちらです。

Metaは「『Meta XR Simulator』は、Meta VRデバイスと機能をAPIレベルでシミュレートできる軽量な「OpenXR」駆動により、より速いイテレーションとスケーラブルな自動化を実現し、時間とエネルギーの節約を可能にします」とコメントしています。
今後数ヶ月の間に本SDKの機能をさらに改善を目指すとのこと。またUnreal EngineやネイティブなOpenXRの機能サポートは「Oculus SDK」リリースにて提供予定です。
「Meta XR Simulator」のインストール及び公式からの説明はこちらのリンクから。


Meta Quest 2でメニュー画面を直接タッチして操作する機能が近々実装か

Meta Quest 2の次期ソフトウェア・アップデート(v50)でホーム画面のメニュー表示や入力キーボードを“直接タッチできる”機能が実装される模様です。

海外掲示板Redditのユーザー「u/deliciouspotato2」さんがPTCを導入した際に発見しました。u/deliciouspotato2さんが投稿した映像からは、ハンドトラッキングを使って、スワイプやキーボード入力を行う様子が確認できます。
タッチ機能は、PTCでは「テスト機能」欄に導入されているようです。


Metaの現状の損失より、将来の可能性を追い続ける姿勢は見習いたいです。
Metaだけではなく、世界中の企業がXRに投資をしているので、今後さらにXR業界が盛り上がっていくことに期待ですね!
アップフロンティアも最新技術・機器の研究を進めています。XR業界の中核になれるように今後もXR関連の取り組みに励もうと思います。

アップフロンティア株式会社では、一緒に働いてくれる仲間を随時、募集しています。 興味がある!一緒に働いてみたい!という方は下記よりご応募お待ちしております。

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