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【第1回】Ubieの製薬事業を担う新組織Ubie Pharma Innovation. メンバーに、掛けた想いを伺います。

「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げ、患者さんの適切な受診をサポートする症状検索エンジン「ユビー」や、医療現場の生産性を向上させるユビーAI問診などを提供しているUbie。そのUbieの製薬事業を担う組織として、2021年10月に設立されたのがUbie Pharma Innovationです。

発足してから半年以上が経ち、現在メンバーは約20名。今後ますますの拡大を目指しています。

今回より、計4名のUbie Pharma Innovationメンバーへインタビューを行います。今後ジョインしてくださる未来の仲間に、Ubie Pharma Innovationがどのような組織なのか、どのような想いを持ったメンバーがいるのか、余すことなくお伝えできるような記事になる予定です。

初回は、新卒から8年間、外資系大手コンサルティングファームにてManagerまで経験を積んだのち、2022年6月にジョインした佐藤(shin-chan)へのインタビューです。是非最後までご覧ください。

※インタビューは新型コロナ感染拡大を鑑み、オンラインで実施しました。


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Ubie Pharma Innovation,Account Manager 佐藤伸太郎(shin-chan)   東北大学大学院修了。外資系コンサルティングファームにて事業戦略策定やグループ組織再編、営業・マーケ機能のデジタルトランスフォーメーションを経験。2022年6月にUbie株式会社/Ubie Pharma Innovationに入社。


コンサルタントとしての適性と、突き詰めて得られた自身の価値

――本日はお忙しい中、お時間いただきありがとうございます。それでは、早速これまでのキャリアについてお聞きできれば。大学は理系院まで修められてから、新卒就活で外資系コンサルティングファームに入社されたんですね。

shin-chan:そうですね。修士の後ドクターをとるか迷いはしましたが、せっかく新卒の切符が使えるなら使ってみようと。大学院で物理学を専攻し理系のど真ん中で育ってきたので、就活ではぼんやりとそれらが活かせそうな方向性で探しました。

就職活動を進める中で、いくつかの日系コンサルティングファームにも内定をいただきましたが、事業内容の範囲、実際に関われそうなことなどをトータルで比較し、前職の外資系大手コンサルティングファームに入社を決めました。

――ご経験の中で培われたご自身の強みはどんなところでしょうか。

shin-chan:一つは、コミットメントですね。元来自分はある種の責任感が強く、いい面では面倒見が良かったり、逆にこれは必ずやり切らなければと、抱え込んでしまうようなタイプでもありました。元々何か強くやりたいことがあって社会に出たわけではなかったのですが、期限・品質にシビアなコンサルタントという仕事柄と環境は、自身のそういう素養が良い方向に花開いたと言えると思います。仕事に関して誰も裏切らないという自負・自信が身に付きました。

また、キャリアのはじめにはいわゆるITコンサルタントとして実務に入ったため、「現場感」を感得できていたことも良かったと思います。経験を積み経営企画など最上流の仕事に関わる場合も、CXOの立場にいるような方々とお話しする際には、その話題が実際にどうやって現場で作用するのかというリアルな感覚を持てました。バリューチェーンごとの粒度も含め解像度が上がり、どのレベルの話でも分かる、ビジネスの全体像を俯瞰できる状態になれたと思います。

――コンサルタントの業務特性がご自身にマッチしていたんですね。仕事の中身についてはいかがでしたか。

shin-chan:特に2~3年目のうちは、こまごまとしたリスクをつぶしにいくようなシステム開発の現場での「管理力」が問われる環境でした。が、難解な課題を紐解くような「思考力」を養うことができているのだろうか、と自問することはありました。実際その後、異動希望を出して、キャリアの後半では戦略系の領域に移らせていただきました。また同じタイミングで、立ち位置もマネージャーに変わっています。

具体的には、クライアントの成長戦略やビジョンの策定、組織再編などの組織戦略に携わりました。元のITコンサルタントに比べて、戦略領域の抽象度の高さに驚きましたが、実行できないと意味がないと戦略系のコンサルティングファームではよく言われるように、抽象度が高いほど各論の精度が必要になることがすぐに理解でき、むしろ楽しく仕事をすることができました。
キャリアの中で一番脳みそで汗をかいた、やりがいある3年間でしたね。

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コンサルティングファームからスタートアップという選択肢。確実性が高いと感じた勝ち筋と、体現するチームに惹かれた

――前職でのキャリアは順調に見えますが、そんな中、スタートアップであるUbieに興味が向いたのはどんなきっかけで、どのように決断に至ったのでしょうか?

shin-chan:実際、転職を具体的に考えていたわけではないんです。コンサルティングファームにいて、内部でできることはいくらでもあるし、自分のタグとスキルセットを変えることも常日頃行っていました。

Ubieという会社の話は、友人づてに耳に入りました。興味持ちそうな会社あるよ、という感じで。実際に案内されたカジュアル面談でも、まだ会社の情報を概要程度で得たくらいでしたね。その段階では動くつもりはありませんでした。

その後しばらく経ってからまた連絡をもらい、今度はUbie Pharma Innovation立ち上げ直後の座談会セミナーの場で話を聞くことができました。何人もパネリストが登壇してきたのですが、皆の話し方はもちろん、話す内容(事業戦略など)にとても説得力がありました。セミナーのアンケートの最後に「選考に乗りますか?YES or NO」という選択肢があり、ここで繋がりを断ってしまうのは惜しいな、と。直感的にとても魅力的だなと確信しましたね。

――コンサルティングファームで抽象的な戦略までを描く力、それを突き詰める各論の確かさを培い、ご自身で苦労も経てきたからこそ、組織や事業の見え方、そしてメンバーの姿に価値が感じられたんでしょうね。

当時コンサルタントの立場であったからこそ、はっきりと伝わったと思います。選考の場で詳細に語られる事業の経済的合理性、ソリューションの魅力、事業における勝ち筋の確かさがさらにくっきりと見えてきましたので、確信はどんどん強くなっていきましたね。

――コンサルティングファームからスタートアップへの転職は一見ハードルが高いように見えますが?

shin-chan:自分の例で言えば、転職自体が初めてだったのでハードルは感じましたね。けれど、その当時のタイミングだからこそ動けたと思います。

マネージャーになるというミニマムな目標を達成し、日々の業務もやり切っている中で、今後の自身の成長の方向性という部分については考えることが多くなってきていました。また、コンサルタントとしてのキャリアを考えると、別の特性を持つファームに移るのか、前職に残りパートナーやディレクターといったシニアポジションを目指すのかという方向性があるわけですが、どうも強い想いがあるわけではなかったのも事実です。

Ubie Pharma Innovationとの出会いは「ここから先走り切れるのか?走り切りたいのか?」と悩んでいたところに、強烈な情報が飛び込んできた、そんなイメージです。外の世界は見たことがなかったですし、スタートアップという珍しい環境の話を聞きに行くのは、シンプルに勉強になるなと思ったのがきっかけでしたね。

製薬業界におけるマーケティングの負を独自の医療プラットフォームとそこから生まれるソリューションで解決する

――実際にUbie Pharma Innovationへジョインした実感を教えてください。

shin-chan:製薬という、さまざまな理由でマーケティングに困難さを抱えている業界に対し、確実に唯一無二のソリューションを提供できている実感がありますね。

一般論ですが、製薬企業は、何か薬剤を開発するにあたっては数年の治験を行い、様々な認可を受け、ようやく世に出ていくというものです。彼らとしては、巨額の開発費をかけて世に出した製品は使われなければ意味がない。しかし処方を決断するのは医師。医師に薬を認知してもらい処方してもらうそのやり方は、従来、MRの地道な営業努力によるものでした。

この状況に対して、月間500万人のユーザーと1,000を超える医療機関から日々情報が蓄積され、拡大しているUbieの医療プラットフォームから生み出されるUbie Pharma Innovationのソリューションは、製薬業界のマーケティングにおけるゲームチェンジャーになると考えています。

これだけのリアルな価値を持つソリューションを、巨大で複雑な商流を持つ製薬という領域において、コンサルティングファームで培ってきた課題分析と再構築により、個社ごとに組み上げて提案する。それも、当事者として。個人としても、従来の力を活かしながら、さらに新しい価値発揮ができている実感があります。

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自律性の先にあるヘルシーな働き方と、ジャイアントリープが実現できるチーム

――ところで、読者の方にとってはUbie Pharma Innovationでの実際の働き方も気になるところかと思います。

shin-chan:そうですね。Ubieに来てからは家族の時間が取れていていますね。毎日、保育園の送り迎えにも行っています。スタートアップと言えば少数精鋭、それぞれがめちゃくちゃに頑張って、私情を挟む暇なんてない……というイメージでしたが、Ubieの場合は全く違っていて。

例えば「○月○日休みます!」と宣言したら、周りは特に違和感なく「OK!○○の件はやっておくね!」といったコミュニケーションをとってくれるわけです。それぞれが成熟したメンバーだからか自律型のガバナンスがいい意味で発揮されているのではないか、と考えています。

――最後にひとつ、インタビュアーから個人的に聞いてみたい内容があります。Ubie Pharma Innovationのメンバーから「勝てそう」というワードをよく聞くように思っていますがどうですか?組織の価値観や推進力にかかわるテーマとして、今回この質問で締められればと思います。

shin-chan:聞くかもしれませんね(笑)。こういったワードが飛び交う時ですが、まずはビッグディールの可能性が高まったときや新しいスキームが拓けそうなとき。文字通りですね。お客さんの価値判断とマネタイズとがバチッとはまったとき、「勝てそう」が出るイメージでしょうか。もちろん簡単に訪れるチャンスではなく、明らかにポイントポイントが積み重なって光が見えた時の盛り上がりですね。

背景にあるのは、大きく業界を変えに行こうという発想だと思います。淡々と強いサービスを回していても、勝ち続けるかどうかは分からない。「Giant Leap(ジャイアントリープ)」、常に大きく勝つというバリューを実現したいビジョンが共有できていると思います。

Ubie Pharma Innovationでは個々人の自律性が高いのは前提ですが、ビジョン浸透会のような機会も実は定例開催しています。このバリューが体現できた人は今クォーターでこれだけいました、というような表彰会も。そこはいい意味でスタートアップのイメージ通りですね。政治的なやり方を本当に嫌い、Slackのやりとりも極力オープンにしています。総じて皆で前を向くカルチャーの適性が高い集団で、かつビジョン浸透の機会も充実している中で、聞こえてくる「勝てそう」なのかなと思います。

――これから大きく環境を変えようとする未来の仲間に対し、とても魅力的なメッセージだと思います。本日はありがとうございました。

shin-chan:未来の仲間とお会いできるのを楽しみにしております!ありがとうございました。


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