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UPI Zen Day: 100人の心を満たし、ポテンシャルを最大限に引き出す日

こんにちは。Ubie Pharma Innovation です。
Ubie Pharma Innovation とは、Ubie 株式会社の製薬事業を司る組織です。(以下、UPI )

やる気に満ち溢れていて試してみたいアイデアが山ほどあるのに、職場のみんなともっとコミュニケーション取りたいのに、日常業務の中ではなかなか集中して時間を確保できない…

休日は家族のために時間を使いたいし、職場の人を巻き込むのも難しい…

UPI ではこうしたビジネスパーソンあるあるのお悩みを解決しつつ、各々がポテンシャルを最大限発揮することで事業の飛躍的成長を得るべく日々メンバー全員が生産性改善の施策を考案・開発しています。

設置から 1年と半年ほどが過ぎ、UPI は 40名ほどの組織に成長しました。
当時は事業開発しか職種がありませんでしたが、いまでは、マーケティング、ビジネスアーキテクト、HR、ミドルオフィス、バックオフィス、と多職種が混在する組織に進化しました。
50人の壁とよく言われるように、コミュニケーションの課題や、それに起因する心理的安全性や生産性の低下などが顕在化し始めるようなステージです。
さらに、100名体制を目指して拡大する計画となっており、50人の壁に阻まれている余裕はありません。

本記事では、こうした背景をもとに取り組んだ施策の一つ “UPI Zen Day” をご紹介します。
“UPI Zen Day” は丸一日、業務と全く関係のないことをして良い業務日です。年次イベントでも何でもない、何の変哲もない普通の平日に、通常業務を完全に止めてOK。
メンバー全員が己のポテンシャルを最大限開放するために何ができるか、各々が自由に発想し、自由に企画します。参加者はメンバー全員。事業開発も、企画も、管理部門も、全員です。
禅(Zen)さながら、自己と向き合い、仲間と向き合い、事業課題・組織課題と向き合う日です。

事の起こり

きっかけは、メンバーの思いつきから。
LinkedIn社の同様の取り組み Investment Day を参考にして企画しました。

参考:LinkedIn社の取り組み Investment Day
Linked ”In” と “In”-vestment で洒落てますね

心理的安全性の向上、エンゲージメントの向上につながり生産性向上に貢献しそうということで即座に代表から承認を獲得。
チャレンジを全力でバックアップして、成果がなさそうならやめる。全員が高いレベルで ROI を最大化することを意識するカルチャーだからこそできる大胆な投資だと思います。

LinkedIn の Investment Day は毎月実施され、月間テーマが定められている中で個々人でアクティビティを検討するようです。
一方、UPI では、”Zen”の精神をリスペクトし、テーマもメンバーに委ねました。企画したいメンバーからそれぞれアイデアを募り、アイデア毎に参加者を募ることにしました。

実際の企画紹介

それぞれのイベントをレポートしてみましょう。
今回集まった企画は 6つ。
インドア、アウトドア、食事、料理、ゲーム、スポーツ、多種多様なアクティビティが集まりましたが、共同作業を通じた相互理解・心理的安全性の向上を狙ったものが 100% でした。

デイキャンプ班

スパイスカレー班

サイクリング・ボルダリング班

ボードゲーム班

寿司ランチ班

イタリアンランチ班

実施後の様子

歴戦の強者も根をあげるほど過酷なスタートアップの環境においてメンバー全員の丸一日を使う。年次イベントとは全く別に。ほんまにできるんかいな、という声も聞こえてきそうです。

実際どうだったか、参加者の声を聴いてみました。
“UPI Zen Day” 直前時点での参加に対する意識です。
積極的に参加したい意向がほとんどを占める中で、業務の進捗を気にして不安だという声も…。当然の懸念だと思います。

 参加に対する意識と同時に名称についても募集しており、
N数が実際の人数よりも多くなっています。
”UPI Zen Day” 開始前は investment day(仮)と呼んでいました。

実施直後の声はこちら。

時間割も調整しながら、隙間時間に止めることのできない業務をこなすことで問題なく実施できました。

明確に支障がでていると回答した人はゼロでしたが、もちろん業務量が減るわけではないので部分的に他の日にストレッチする人も一部いました。

業務負担がちょうどよい具合に分散されていることや、裁量が大きく調整が効きやすいこと、タイミングを前日や後日に合わせることでむしろ生産性高く早く仕事が終わること、いろいろありそうです。今後も引き続き分析して影響を調査したいと思いました。


成果についてはどうだったでしょうか。
こちらもアンケートで検証してみました。

企画時点で明確になっていましたが、“UPI Zen Day” を通じた相互理解、心理的安全性の向上を期待している人が 100% でした。

得たいものを得られてない人も N = 1 ですがいました。
回答を深堀すると、「参加意義がよくわからないまま参加してしまっていた」と回答があり、そもそも得たいものの定義をしていない状態だったようです。
事前の告知に工夫の余地がありそうです。

他方、得たいものがクリアだった人は全員ある程度以上のリターンを実感しているといえます。


参加 100% を目指しましたが、ご家族がご病気になられて看護で家を出られない人が 1名。忌引きが 1名いました。
他にも育児などで自宅待機せざるを得ない状況はあるかもしれません。
家族看護のメンバーは自己研鑽の時間としていましたが、オンラインで参加可能な企画もあると、選択肢が拡がったかもしれません。

ほぼすべての人が、生産性やエンゲージメントが向上したと感じています。

裁量の大きさ故、普段は意識することのない締め切りなどを明確に Zen Day 直前までと設定できたことなども貢献していそうです。

まとめ

今回の施策実施について、直接的に解決したい課題感があったわけではありません。
しかし、振り返れば、1年前に比べて職種も人数も飛躍的に拡大し、大所帯になったことによるコミュニケーションに対する課題意識がうっすら漂っていたように思えます。

結果として、企画は相互理解・心理的安全性向上に目を向けたものが集まりました。
参加者の期待も実際の成果も、心理的安全性向上を示唆する声がほとんどで、”UPI Zen Day” は成功したと言ってもよいのではないでしょうか。

良い成果をもたらしたポイントは

  • 思い切って丸一日業務を止める。

  • 企画をメンバーの自主性に完全に任せる。

  • 事前事後の意識調査を通じた成果の見える化をする。

あたりにあるのではないかと分析します。

また、隠れた前提条件として

  • 各々が事業成長にひたむきで、常日頃から生産性改善に向けたアイデアを各々が考えるカルチャーと心理的安全性がある程度高い状態があった。

  • 3週間以上前にアナウンスをして調整期間を十分取った。

  • 各企画にちょうど良い人数集まることができた。

  • 50人の壁に直面して慌てる前のちょうど良いタイミングで実施できた。

ということもあると思います。

改善点は、

  • 事前通知をより徹底して、参加意義への理解・浸透を 100% にする。

  • オンラインで参加可能そうな企画も提案がでるようにする。

あたりにありそうです。

丸一日かけて相互理解・心理的安全性向上にコミットすることは、50人の壁が目前に迫っている私たちにとってはとても意義深いものとなりました。
今後は生産性、エンゲージメントに本当に貢献できたかどうかなど、もう少し長い時間をかけて検証していきたいと思います。続報をお楽しみに。

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